養生訓 巻第八 灸 鳳凰堂流解釈⑥
原文を現代文に改変
灸する時、風寒にあたるべからず。
大風、大雨、大雷、陰霧、大暑、大寒、雷電、虹蜺(こうじ)にあわば、やめて灸すべからず。天氣晴れて後灸すべし。
急病はかかわらず。灸せんとする時、もし大に飽、大に飢、酒に酔い、大いに怒り、憂い悲しみ、すべて不祥の時灸すべからず。
房事は灸前三日、灸事七日いむべし。冬至の前五日、後十日灸すべからず。
鳳凰堂流意訳
灸をする時は風寒にあたっていないか確認する必要がある。
大風、大雨、大きな雷、湿気の強い霧、大暑、大寒、雷電、虹にあえば、灸を止め、灸をしてはいけない。
天氣が晴れた後に灸をするように。
急病は関係ない。灸をしようとする時、もしお腹が一杯になりすぎていたり、お腹が空きすぎていたり、酒に酔っていたり、怒り過ぎていたり、憂い悲しんでいるようなあまり良くない状態の時には灸をしないこと。
房事は灸前三日、灸事七日行わないこと。
冬至の前五日、後十日は灸を行わないこと。
鳳凰堂流解釈
灸が禁忌の時
外感への対応が大変な時、外的環境が異常な時は身体も異常な反応をしているので、不用意な灸は逆効果になる事を示しています。
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