養生訓 巻第八 灸 鳳凰堂流解釈⑳
原文を現代文に改変
癰疽及諸瘡腫物の初發に、早く灸すれば腫れあがらずして、消散す。うむといえども毒かろくして、早く癒えやすし。項より上に發したるには、直に灸すべからず。三里、気海に灸すべし。凡そ、腫れ物出て後、七日を過ぎば、灸すべからず。此灸法、三因方以下諸方書に出でたり。醫に問いて灸すべし。
事林廣記に、午後に灸すべしと云えり。
鳳凰堂流意訳
癰疽や諸瘡腫物の初発に、早く灸すれば腫れあがらずに消散する。
膿んだとしても毒が軽く、早く癒えやすい。
項より上にできたものは直に灸してはいけない。足三里、気海に灸すること。
腫れ物できてから七日過ぎたら灸してはいけない。
この灸法は、三因方以下諸方書に書かれている。医師に良く聞いて灸すること。
事林廣記には、午後に灸することと書かれている。
鳳凰堂流解釈
養生訓のはずが、最後の最後に灸治が書かれています。
このくらいは、養生不足、未病治の範囲ということでしょうか。
記載されている書もチェックしておくと良いですね。
養生訓 巻第八 灸法 鳳凰堂流解釈 終