養生訓 巻第三 飲食上 鳳凰堂流解釈58
原文を現代文に改変
飢えて食し、渇きて飲むに、飢渇にまかせて一時に多く飲食すれば、飽満して脾胃を破り、元氣を損なう。飢渇の時慎むべし。又飲食いまだ消化せざるに、又いやかさねに早く飲食すれば、滞りて害となる。良く消化して後、飲食を好む時のみ食うべし。この如くすれば飲食皆養いとなる。
鳳凰堂流意訳
お腹が空いてから食べたり、喉が渇いてから飲むと、飢渇にまかせて一時的に多く飲食してしまいがちである。
そのように飲食すると飽満して脾胃を破り、元氣を損なってしまう。
その為、飢渇の時は飲食を慎むべきである。
又飲食がまだ消化していないのに、又重ねて早く飲食すれば、滞って害となる。良く消化してから、脾胃が飲食したいと思った時のみ食うべきである。
このようにすれば飲食は全て養いになる。
鳳凰堂流解釈
これは当然と言えば当然の事ですが、自分の心と身体に意識がない人は、ついついやりがちな事でもあるので、
一日三食ではなく、胃腸が本当に欲しているかを基準に飲食をすると快適な心身を維持する基本となります。
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