見出し画像

養生訓巻第二総論下 鳳凰堂流解釈⑭

原文を現代文に改変
飲食色欲をほしいままにして、その始め少しの間我が心に快き事は、後に必ず身を損ない、長き災いとなる。後に災いなからん事を求めば、初め我が心に快からん事を好むべからず。萬の事、はじめ快くすれば、必ず後の禍となる。初め勤めて堪ゆれば必ず後の楽となる。

鳳凰堂流意訳
飲食や色欲を欲の赴くままにするのは、目先、一時の快楽の為にやっている為、やり過ぎとなり、後々身体を損なう大元になり、結果として大きな病や問題を起こし困る事になる。

将来、死ぬまでの事を考えると、今起こっている食欲や性欲は一旦必要かどうかを見合わせるべきである。

あらゆる事に通じるのは、欲が大きな時に叶えてしまうと後々災いになる。

初めは慎重を期し、できるだけ堪える事を覚えると、後々有益となる。

鳳凰堂流解釈
大きな欲や感情は心身に溜まったエネルギーが一気に吹き出す姿。

一旦自身の状況を遠くから眺め、適切な量、数に制御できれば身体への負担が減るだけでなく、エネルギーの使いすぎによって次の日や後々にエネルギーの借金をしなくて済むばかりか、制御できるという心の貯金になります。

但し二十歳位までは心身を最大限使っても回復できる人もいるので、それぞれが自身の心身を客観的に見合わせることが必要です。

身体を動かすのは、全身で行えば必ず睡眠を誘発します。問題は心、脳だけでやろうとしていないかと言う事です。

いいなと思ったら応援しよう!