養生訓 巻第三 飲食上 鳳凰堂流解釈㉒
原文を現代文に改変
交友と同じく食する時、美饌(せん)に向かえば食過やすし。
飲食充分に満足するは禍の基なり。
花は半開に見、酒は微酔に飲むと言えるが如くすべし。
興に乗じて戒めを忘るべからず。欲をほしいままにすれば禍となる。樂の極まれるは悲の基なり。
鳳凰堂流意訳
友人と一緒に食事する時、おいしい食事があれば食べ過ぎになりやすい。
飲食が充分に満足するのは禍のもとなり。
花は半開に見、酒は微酔に飲むと言う言葉と同じく、腹八分が良い。
調子に乗って戒めを忘れないこと。
欲をほしいままにすれば禍となる。楽しさが極まるのは悲しみのもとである。
鳳凰堂流解釈
鳳凰堂は自身の戒めの為に、たまに
過剰な期待は落胆の母と言う言葉を使いますが、
この心と行動も陰陽であり、
極まれば変ず(極則変、変則通、通則久)
となることに気をつけておくと良いですね。