発達段階(2)
東洋医学としての発生、誕生から第二次性徴までの発達段階は複雑かつ纏まりがない為、
ここでは近代中医学における中医小児科学(第五版)に書かれている情報を基準として記載しています。
歴史的には≪史記・扁鵲倉公列伝≫に記載されている、扁鵲が秦国では小児科医となった事、紀元前400年前からそれらの知識が累積されている事が分かっています。
≪黃帝内経≫にいは、嬰児の疾患に関する診断及び予後の判断が記載されており、
≪漢書・藝文志≫には婦人嬰児方19巻が記載され、
馬王堆三号漢墓から出土した、秦漢以前の古代医学著作である≪五十二病方≫の中にも「嬰児病癇」、「嬰児瘈」等の記載があります。
歴史的経緯や歴史的な書籍はこのくらいで割愛し、東洋医学における小児科学の実体としては、
小児の生理的特徴は
1.臓腑の脆弱さ
2.形や神経の未熟さ
3.エネルギーの強さ
4.発育の速さ
等が挙げられる。
病理的特徴は
1.発病しやすく、伝達、変化が速い
2.五臓のエネルギーが綺麗であれば回復しやすい
等が挙げられます。