養生訓 巻第七 用薬 鳳凰堂流解釈65
原文を現代文に改変
悪氣をさるに、蒼朮をたくべし。
胡荽の實をたけば邪氣をはらう。又痘瘡のけがれをさる。
羅藦(らも、チクサ)の葉をほしてたけば、糞小便の悪氣をはらう。手のけがれたるにも、羅藦の生葉をもんでぬるべし。
腥き臭、あしき物を食したるに、胡荽をくらえば悪臭さる。
羅藦のわか葉を煮て食すれば、味よく性よし。
鳳凰堂流意訳
悪氣を祓うには蒼朮をたくと良い。
胡荽(こずい、ごえんどろ、パクチー)の実をたけば邪氣をはらう。又痘瘡のけがれを取り去る。
羅藦(らも、チクサ)の葉をほしてたけば、糞小便の悪氣をはらう。手が穢れた場合にも羅藦の生葉をもんで塗る。
腥い臭や悪い物を食べた場合は、胡荽を食べれば悪臭はなくなる。
羅藦の若葉は煮て食べると味も性味も良い。
鳳凰堂流解釈
悪気と邪気の違いは、正確には分かりませんでしたが、鳳凰堂では人間や動物の排泄物や腐ったもの、明らかに悪意のあるエネルギーを悪気。
その人にとっては身体に影響がある空気、雰囲気を邪気。
として考えています。
パクチーが胡荽と言う名前だったことはここで初めて知りましたが、
羅藦が今はガガ芋、別名乳草、草綿等と言われ、古事記にも記載があるものだと言う事はまったく知りませんでした。
羅藦子は滋養強壮、清熱解毒止血の作用があり、飲用でも塗布でも使います。
またガガ芋科に由来する生薬には、白前、
白薇、コンズランゴ等があるとのこと。(株式会社内田和漢薬HPより)
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