養生訓巻第二総論下 鳳凰堂流解釈㊽
原文を現代文に改変
氣を和平にし荒くすべからず。静かにして妄りに動かすべからず。ゆるやかにして急なるべからず。言語を少なくして氣を動かすべからず。常に氣を臍の下に納めて胸に上らしむべからず。これ氣を養う法なり。
鳳凰堂流意訳
気を和やかに平らにして荒々しく使ってはいけない。
凪のように静かにし、妄りに大きく動かしてはいけない。
言葉少なくして気を動かさないようにする。
常に気を臍下丹田に納め、胸中に上げない。
これが気を養う方法である。
鳳凰堂流解釈
前回は気を養う大要について書いていましたが、今回は具体的な身体操作について書いています。
考え方やその説明は文章を読むと大まかに理解できますが、身体操作についてはある程度指導した方が修得が早い為、鳳凰堂は身体学として教えていますが、昔はそのような修練、練習が様々な形で行われていました。
インドではヨガから、マントラ、ムドラー等で行い、
東アジアでは、各種武道、武術や宗教の中に今でも混在していますが、単なる体操として形だけ残っているものも多いので、師がいない人は自分で考えを深めて身体から学ぶ必要があります。