(7)医心方 巻二十七 谷神第二 鳳凰堂流解釈
谷神第二の最後はまた聖記経からの引用です。
人の身体の中には三つの元宮がある。
眉間の中三寸には泥丸宮があり、上丹田と呼ばれる。
この中には赤子がいて、字を元先と呼び、別名「帝卿」と言われている。身長三分、紫の衣を着ている。
中心部には絳宮があり、中丹田と呼ばれる。この中には真人がいて、字を子丹と呼び、別名「光堅」と言われている。赤い衣を着ている。
臍下丹田には命門宮があり、下丹田と呼ばれる。この中には嬰児がいて、字を元陽と呼び、別名「谷玄」と言われている。黄色い衣を着ている。
この三つの宮にいる人は全て嬰児の様な状態である。
魂魄を身体に留め、制御しようとするならば、先ず密かにその名前を呼び、同時に服と色をイメージして順番に分けなさい。
と書かれています。
聖記経と言う文献は散逸しているのか見つけられませんでしたが、
三元宮は、
道教では上丹田、中丹田、下丹田
東洋医学では印堂、膻中、気海
インドでは、(欧米名)
アージュニャーチャクラ(サードアイチャクラ)
アナーハタチャクラ(ハートチャクラ)
スワーディシュターナチャクラ(セクシャリティチャクラ)
と言われている生命エネルギー、元気が関わる重重要なポイントです。
上丹田は直感をコントロールする場所。
色は紫or藍色(コバルトブルー)。
中丹田は愛情、感情をコントロールする場所。
色は赤or緑。
下丹田は決断力や身体をコントロールする場所。
色は黄色or橙色(オレンジ)。
上記の色と場所をイメージしながら優しく触り、呼吸と共に意識を集中していき
イメージと身体の感覚と呼吸を合わせる事で心身を一つにする事が大切だと考えるのが鳳凰堂流です。