養生訓 巻第七 用薬 鳳凰堂流解釈59
原文を現代文に改変
酒を煎湯に加うるには、藥を煎じて後あげんとする時加うべし。早く加うるはあしし。
鳳凰堂流意訳
酒を煎じた湯に加える際には、薬を煎じた後あげようとする時に加える方が良い。
早く加えるのは良くない。
鳳凰堂流解釈
酒を薬に加えるのは、全身に気血を素早く巡らせる為。
揮発性の液体である為、揮発する量を少なくしようとしているのだと思いますが、酒に入っているエタノールは短時間や低温では揮発量は少ないとの意見もある為、何を意図して書いたのかは難しいところです。
鳳凰堂としては揮発量を抑えたい為、酒の気血を巡らせる力を損なわないように伝えている文だと考えています。