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養生訓 巻第八 養老 鳳凰堂流解釈⑥


原文を現代文に改変
老人の保養は、常に元氣を惜しみて減らすべからず。

氣息を静にして粗くすべからず。

言語をゆるやかにして早くせず、言少なくし、起居行歩をも静にすべし。言語あららかに、口はやく聲高く、颺言(ゆうげん)すべからず。

怒りなくうれいなく、過ぎ去りたる人の過ちをとがむべからず。我が過をしきりに悔ゆべからず。

人の無禮なる横逆を怒り恨むべからず。

是皆老人養生の道なり。又老人の徳行のつつしみなり。

鳳凰堂流意訳

老人の保養は、常に元氣を惜しみ減らさないようにすること。

気や息を静かにし粗くしないこと。

言葉はゆっくりとし早くせず、言葉少なくし、起居行歩をも静かにすること。

言葉を荒げ、口はやく声高く、声を張り上げたりしないこと。

怒りなくうれいなく、過ぎ去った人の過ちをとがめないこと。

過ぎた事をしきりに悔いたりしないこと。

人の理不尽な八つ当たりを怒り恨まないこと。

これは全て老人養生の道である。

又老人の徳行の慎みでもある。

鳳凰堂流解釈

昔は禁止にする事は多くても、その際にどのように心を落ち着かせるかについては書かれていません。

その人の性質により、発散方法は違っても、澱を出す事がなければ溜まってしまいます。

〜はしない事、ではなく、気滞が溜まれば、

外へ出て環境を変える

言葉や歌で発散できる程度出す

食べ物や風呂、温泉等で気血を巡らせる等

その人に合った発散方法と休息方法を見つける事が大切です。

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