養生訓 巻第七 用薬 鳳凰堂流解釈61
原文を現代文に改変
東垣曰く、細末の藥は經絡にめぐらず。
只胃中臓腑の積(しゃく)を去る。
下部の病には大丸を用ゆ。
中焦の病はこれに次ぐ。
上焦を治するには極めて小丸にす。
うすき糊にて丸ずるは化しやすきに取る。
こき糊にて丸ずるは、おそく化して中下焦に至る。
鳳凰堂流意訳
李東垣は次のように言っている。
細末の薬は経絡には巡らない。ただ胃中や臓腑の積を取る。
下部の病には大きな丸薬を用いる。
中焦の病はこれに次ぐ丸薬。
上焦を治するには極めて小さな丸薬にする。
うすい糊で丸薬にする場合は化しやすいようにする為である。
濃い糊で丸薬にする場合はおそく化して中下焦で化すようにする為である。
鳳凰堂流解釈
丸薬は北京語言学院(現北京外国語大学)留学中に、若気の至りで至宝三鞭丸(精力剤)を飲んで大衄血を出した事がありますが、
鳳凰堂の解釈は下焦に効かせたい時だけにした方が良いと考えています。
李東垣の言わんとする事は分かりますが、私が飲んだ丸薬は4つくらいに割らないと飲めないくらい大きいものでした。