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耳について1

専門的な勉強をしていなくてもある程度理解できるように、糖尿病(消渇)について書きましたが、それに随伴する症状として、足指の血流不足や目の血流不足があります。

一方で耳はあまり言われませんが、本人が意識していないだけで聞こえにくくなっていたり、静かなところでは耳鳴りを感じたりする事があります。

この耳について、鳳凰堂の見解をここで簡単に説明していきます。

中国伝統医学、東洋医学では腎は耳に開竅(かいきょう)すると言われており、それだけで考えられがちですが、

実は耳は宗脈が集まるところであり、心が開竅すると言われる事もあります。

全ての臓腑が関わる事は、腎が先天の元気を主(つかさ)どると言われている事からも分かりますが、

心が関わる時は集中して何か、或いは誰かの音、声を聞く時で、

漠然とただ耳に入ってくる音、声は腎が関わっていると考えています。

また、他の臓腑が関わる時は他の症状、経絡流注上の以上が同時に現れている事が多いものです。

そして、歳を重ねるに連れて、耳の能力が落ちていくのは自然の流れであり、老化を緩慢にしていく為には養生が必要です。

養生せずに、欲ばれば必ず他の部位に及びます。

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