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昔良くあった風景
久しぶりに急患対応の診療依頼がきました。
有り難いお話ですが、ご本人の意志と状況確認が大前提。
電話での問診では、
10年以上前に狭窄症と言われ通院
数年前に腰椎3〜5番に問題ありと言われる
ステロイド系の薬、その他処方の上で
坐骨神経ブロック注射
効きが悪いとの事で、再度ブロック注射
その後痛みと麻痺で動けなくなったとのこと。
痛みをどうにかする為、鎮痛剤を服用後胃の調子が悪くなり、あちこち行った結果、約3か月ほど放置、、、
その後激痛に変わり、急遽依頼。
実際にお会いすると、更に様々な治療院へ行かれたり、服薬の痕跡がありましたが、、、
2時間程の診療、鍼2本で終わりその場の症状は改善。
如何せん東洋医学的には養生(リハビリ等)もせず投薬で抑えつけた結果、最後の一撃(神経ブロック注射)のダメージが大きすぎる為、最低後3回は診せて欲しいとお伝えしました。
最近はこう言う方は少なくなったけれど、保健治療関係勤務時は日常的に依頼がありました。
東洋医学では神・色・形・態と言う見方を基本の一つとします。
神はその人の意識の有様
色は全体の色と顔色
形は文字通りで現代医学とも相似しますが、神が歴史経過によって象られた状態
態は動き(動作から現れる神の様子)
表現が難しいので、神と書きましたが、神を動かす動力となるものが精。現代では合わせて精神と言われています。
今回は、最近では珍しく慢性化して症状が急激に悪化したまま放っておかれた方ですが、養生さえ伝え、実行していただければこのような災いは避けられて当然です。
戦争が始まって武器を作り始めたり、
喉が渇いてから井戸を掘るようなもの。
治療家が見識を深め、伝える努力をする事が昔は上医と言われていました。
中医は治療を真面目に行い結果を出す人
下医は悪化させても気づかず、更に依存させる人
経済性を考えると中々難しいのは今も昔も変わりませんが、鳳凰堂は上医でありたいと邁進してます。