(2)医心方 巻二十七 養生篇 養形第三 鳳凰堂流解釈
聖記経には、次のように書いています。
1日の養生の道は朝お腹を満腹にし、夕方には空腹になるようにする事。
1ヶ月の養生の道は月の満ち欠けに随う事。
1年の養生の道は夏に痩せて冬に太るようにする事。
100歳になる為の養生の道は、食べる米の量を減らすこと。
1000歳の養生の道は生涯独身を守る事で精を漏らさないようにすること。
これを行う事で、長生きをして世の姿を見ることができるそうです。
鳳凰堂流は、少々異なります。禁欲が続くと本性を毀損します。
欲は現実世界を生きる為の糧でもあるからです。
独身を護らなくとも、今ある状態、気づいた時から養生を行えば、
1000歳まで生きられなくても、人生は全うし、また粒子となり自由に空を游ぎ、次の体へと根づくことができると言うものです。
つまり何事も無理は禁物。
できる、したいという少しの欲求は叶え、その分養生を行う事が本来の性を活かしながら体、形を使っていく事、生命を全うする事だと考えています。