養生訓 巻第四 飲食下 鳳凰堂流解釈㉑
原文を現代文に改変
鶻突羹(こつとつこう)は鯽魚(ふな)を薄く切りて山椒など加え、味噌にて久しく煮たるを云う。
脾虚の人、下血する病人などに宜し。大に切りたるは氣をふさぐ、悪しし。
鳳凰堂流意訳
鶻突羹(こつとつこう)と言う料理は鮒(ふな)を薄く切り山椒などを加え、味噌でしばらく煮たものの事である。
脾虚の人、下血する病人などに良い。大きく切ると氣をふさぎ、逆効果になるので良くない。
鳳凰堂流解釈
鶻突羹と言う料理は≪証類本草≫巻十四の、≪食医心鑑≫から引用されています。
主治は和降不能、脾胃陽虚、虚弱体質の改善。
作り方は、鮒を細切りにして、豆豉を煮て沸騰させた処へ入れ、胡椒、干姜、土茴香、橘皮をかける料理です。
食べた事はないので、挑戦してみようと思います。