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養生訓 巻第七 用薬 鳳凰堂流解釈53
原文を現代文に改変
補藥を煎ずるには、かたき木、かたき炭などのつよき火を用ゆべからず。
かれたる蘆(あし)の火、枯竹、桑柴の火、或いは消し炭など一切のやわらかなる火よし。
はげしくもゆる火を用ゆれば藥力を損ず。
利藥を煎ずるには、かたき木、かたき炭などの、さかんなるつよき火を用ゆべし。
これ藥力をたすくるなり。
鳳凰堂流意訳
補薬を煎じる際には、かたい木、かたい炭などのつよい火を用いてはいけない。
枯れた蘆(あし)の火、枯れた竹、桑柴の火、或いは消し炭などのやわらかな火が良い。
はげしく燃える火を用いれば薬力を損なう。
利薬を煎じる際には、かたい木、かたい炭などの、盛んに燃えるつよい火を用いるのが良い。
火の加減によっても薬力を助ける事になる。
鳳凰堂流解釈
煎じる際の火力によって、薬力の効果が増減する事はあると思いますが、今は個人が検証するのは難しいです。
鍼の補泻も様々ありますが、初めは流注や刺入・抜出くらいです。徐々に意識を増やして確実に補泻をしたり、意念一つに纏めたり人による工夫の結果が示されているものだと考えています。