養生訓巻第二総論下 鳳凰堂流解釈52
原文を現代文に改変
久しく行き、久しく坐し、久しく立ち、久しく臥し、久しく語るべからず。これ勞動久しければ氣減る。又安逸ひさしければ氣塞がる。氣減ると塞がるとは、共に身の害となる。
鳳凰堂流意訳
長い時間歩く、長い時間座る、長い時間立つ、長い時間横になる、長い時間しゃべる等は身体を害するので行わない事。
長い時間働く、肉体を動かす、精神を使う等は気を減らしてしまう。
又、長い時間ジッとしていると気は塞がる。
気が減る事と塞がる事は、どちらも心身にとって害である。
鳳凰堂流解釈
東洋医学では、労逸と言われています。
身体を主体として働かせる場合の陰陽。
労(働)は五労として、この後にどの臓と繋がり、負担になるかが東洋医学で着目しているところですが、
逸に関しては、余り深く言及されません。
そして生命は必ず動き、働き、輝かせる為に存在している事を考えると、
先天的な虚がない限りは本来陽気の使いすぎによって労が起こり、労の後に逸が生まれると考えています。
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