(6)医心方 巻二十七 養生篇 用氣第四 鳳凰堂流解釈
彭祖の言葉
神を調和し、気を導く道は密室や閑房で行う。
ベッドなどで安静な状態になり、お香を焚き、枕の高さは二寸五分(約10cm)、身体をリラックスさせた状態で真っ直ぐに仰向けになり、眼をつぶって、呼吸をできるだけしないように胸を閉じ、鼻や口の上に鳥の毛を置いて、鳥の毛を動かさないように300回呼吸する。
耳も何も聞かないように、眼もどこも見ず、心も使わなければ、冷えや暑さで身体が害されることがなくなる。
蜂が身体を刺しても毒される事もなくなる。360歳迄生きられれば真人と呼ばれる。
もし思慮をしないという事ができなければ、徐々に思慮をしない習慣を作っていくべきである。
3回呼吸から始めて、5回、7回、9回と行ってから1回休み、そしてまた練習する。
12回までできれば小通(しょうつう)と呼ぶ。120回まで息をしなければ大通(大通)と呼ぶ。
また、夜半の後、次の日に使う気が新しく生まれる時に、氣を閉じて心中で数える。数える間に間が入らないようにする。間違えるのが心配であれば手で数える。1000まで数えられれば、仙人になることは遠くない。
氣を吐く時には入れる気を多くする事を意識し、出すのを少なくする。
常に鼻から入れ、口から吐く。
また、もし天気が霧であったり、惡風が吹いていたり、寒さが厳しかったり、暑さが厳しければ、気を入れずに閉じるだけにする。わずかに吐いて引き、また閉じる。
また、氣を巡らせることであらゆる病を取り除こうとするのであれば、病がある所に氣がながれるように意念を用いる。
頭痛であれば頭に意識を巡らせ、脚が痛ければ脚に意識を巡らせ、気を巡らせて通す。そうすれば時間と共になくなる。こらが養生の大要である。
鳳凰堂では、もう少し簡単に行いますが内容はほとんど同じです。できるようになれば身体の声が聞こえます。