養生訓 巻第四 飲食下 鳳凰堂流解釈⑮
原文を現代文に改変
藥を服す時、あまねきもの、油膩のもの、獣肉、諸菓、餌(もち)、餻(だんご)、生冷のもの、一切氣を塞ぐもの食すべからず。
服藥の時多く食えば藥力とどこおりて力なし。避けはただ一盞に止るべし。
補藥を服する日、ことさらこの類いむべし。
凡そ藥を服する日は、淡きものを食して藥力を助くべし。味濃きものを食して藥力を損ずべからず。
鳳凰堂流意訳
薬を服用する時は油もの、肉類、諸菓、もち、だんご、生もの、冷たいもの等は全て気を塞ぐものなので食べてはいけない。
服藥の時多く食えば藥力とどこおりて力なし。避けはただ一盞に止るべし。
補薬を服用する日は特にこの類を避けるべきである。
凡そ薬を服用する日は、薄味のものを食べて薬力を助けること。
味の濃いものを食べて薬力を損なってはいけない。
鳳凰堂流解釈
東洋医学の薬は、自然の草根から来ていますが、身体がそれを排除しようと働くものを使う為、昔は毒薬と書かれていました。
毒をもって毒を制す
食べ過ぎれば全て毒になります。
身体を補う薬は気が過剰になってしまいやすく、短時間では元気になった気がしますが、全ての薬について、長期的な服用は毒となり得ます(鳳凰堂流)