養生訓 巻六 慎病 鳳凰堂流解釈⑪
原文を現代文に改変
傷寒を大病と云う、諸病の内尤も重し。若く盛んなる人も、傷寒、疫厲を患い、死ぬる人多し。恐るべし。兼ねて風寒暑湿を良く防ぐべし。初發の軽ろき時、早く慎むべし。
鳳凰堂流意訳
傷寒を大病と言い、あらゆる病の中でも重いもの。
若く血気盛んな人も、傷寒、流行性の感染症を患い、死ぬ人が多いので恐れるべきである。
同時に風寒暑湿をできるだけ防ぐようにすべきである。初発の軽るい時に、できるだけ早く慎むと良い。
鳳凰堂流解釈
漢方の原点、傷寒論はまさに漢の時代に起きた、流行性の感染症がきっかけであり、人類の歴史の中でもしばしば起こっています。
黄帝内経に、喉が渇いてから井戸を掘ったり、戦争が始まってから武器を作り始めても遅いと言う言葉があるように、
事前に意識しておく事は大切で、それができれば治癒は早いのです。
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