天星十二穴治雑病歌(13)
原文
其十一
通里腕側後,去腕一寸中。欲言声不出,懊悩及怔忡,実則四肢重,頭腮面頬紅,虚則不能食,暴瘖面無容,豪鍼微微刺,方信有神功。
通里と言う、ちょっとだけマイナー(鳳凰堂流では)な経穴が出てきました。
通里は前腕の手首から親指1本分体幹へ行ったところにあります。しゃべろうとするのにうまく声が出ない場合、苦しんだり動悸があるような場合。
実証であれば、四肢が重く、頭や頬に赤みが出る。
虚証であれば、飲食ができない、突然声を出せなくなり、顔が無表情。
上記に該当すれば、少〜しだけ鍼をする。
技術力が備わっており、施術者が自身を信じ、患者が信頼していれば神のような効果がある。
実証、虚証と言う単語が出てきましたが、専門家でない人は無視して、症状で考えてください。
この虚実の鑑別も技の一つです。
東洋医学では、四診合参(望診、聞診、問診、切診)と言うもので弁証する事が基本となってます。