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養生訓 巻六 慎病 鳳凰堂流解釈㉘
原文を現代文に改変
雪中に跣(はだし)にて行きて、甚だ寒えたるに、熱湯にて足を洗うべからず。火に早くあたるべからず。大寒にあたりて、即熱物を食飲すべからず。
鳳凰堂流意訳
雪中を裸足で歩き、非常に冷えた時、熱湯で足を洗ってはいけない。
火に早くあたってもいけない。
大寒にあたったからと言って、すぐに熱いものを飲食してはいけない。
鳳凰堂流解釈
極度に冷えた際には感覚に任せて反対の事をやると壊れます。
冬場、庭先のホースが凍った時に熱湯をかけると、中の氷は水に融解しますが、ホース自身は壊れます。
これと同じ現象を陰極むれば陽となる、陰陽転化、極則変と言われ、昔は当たり前の事とされていましたが、江戸時代でも注意喚起が必要なほど廃れていたから書かれているのでしょう。