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003 幸手市役所

地震の多い日本、ピロティ構造の建築物はなかなかに少ない気がしている。関東だと一番よく知られているのはおそらく上野にある国立西洋美術館なのだと思うけれども、ほかにパッと思い浮かぶものはなかなかにない。
そんななか、古い公共施設について検索していたところ、どうもこの幸手市役所はピロティ構造のように見えるぞということで、ある日訪れてみた。


離れたところから見るとこのような感じ。

最近読んだ本によると、ピロティというのはもともとピロティの下に人々が集うコンセプトで作られていたらしい。だけどもこれは「3分の1ピロティ」のような感じで、そのような意図は感じにくい。だけど浮遊感みたいなのは感じる。なお1967年竣工の建物なので、当時の宇宙への熱狂みたいなもの(アポロ計画1961-1975)が影響しているのだろうか。まったく憶測でしかないけれども・・・。


正面玄関。箱が浮いているように見える。


夜にはこの明かりがつくのだろうか。




直方体がクロス状に重なっているようにも見える。手前にあるモニュメントは手のよう。

なお、幸手市庁舎は現在建て替え案が出ているが、まだ着工はされていないもよう。この日は閉庁日で中は見られなかったけれども、チャンスに恵まれれば、中がどのようになっているのかを見てみたい。


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