用途を知る
こんばんは、箒です🧹
令和6年度一級建築士設計製図試験の課題が発表されましたね。
今年度の課題は"大学"です
これから本格的に製図組が動き出すわけですが
皆さんは課題テーマの"大学"についてどれほどご存知でしょうか?
誰が使う?
いつ使う?
どのように使う?
動線計画は?
聞かれて答えることが出来ますか?
出来る方はきっと大丈夫
設計もすんなりできるはずです。
出来なかった方…
それは用途を知らないからです。
当たり前です。
これまで"大学"の設計をしたことがないのだから
正しく設計を行おうと思うと
その用途のことを詳しく知らなければなりません。
例えば、あなたが自分の家を設計するとします
家族構成は?
どのような生活をする?
家族が望むものは?
資金は?
事前に知っておかないと設計できないですよね。
これは設計製図試験でも同じです。
知らずに設計をするのは、設計ではありません
素人でもできるお絵描きです。
そんな知らずに造られた答案を見て
採点者は合格と判断してくれるでしょうか。
そこまで試験は甘くはありません。
こんなに偉そうに言っていますが
私が初受験した令和4年では
事務所ビルを一切調べることなく受験しました。
事務所ビルでしょ?
いつも仕事で使ってるし
調べなくてもだいたい分かるよ
こんな甘い考えでは当然合格出来るわけがなく
結果はランクⅢで不合格でした。
令和4年での敗因は用途を知らなかったこと
これが一番大きな敗因だと思っています。
そんな反省だらけな一年目を終えて二年目の令和5年…
課題が"図書館"と決まってから、私は"図書館"について調べました。
前振りが長くなってしまいましたが
今回は私が昨年参考にした書籍を紹介します。
その他にもいろいろネットで検索したりしましたが
大元の知識はこの書籍から学びました。
用途についてこれまで甘く見ていた方
詳しく調べてこなかった方は
今年度は視野に入れてみてください。
その用途の見え方がきっと変わってくるはずです。
参考図書①コンパクト建築設計資料集成
こちらは設計製図試験に関係なく
設計職やデザインなど多様な用途に関わる方には
仕事でも生きてくる書籍かもしれません。
ざっくり内容を書くと
様々な用途の説明をしている書籍です。
その用途の部門は何がある
どのように使う…など
それにその用途の実例も載っていたりするので
とても参考になりました。
学科試験で出てくる実例建物も
この書籍の中から出題されていたりするので
既に合格している方にとっても
勉強になるアイテムだと思います。
参考図書②市ヶ谷出版 建築計画・設計シリーズ
こちらは先ほどのコンパクト建築設計資料集成が
いろんな用途を紹介しているのに対して
各用途ごとに書籍が分かれており
より詳しく掘り下げて紹介している書籍になります。
非常に用途を知る図書では優秀なものですが
残念ながら学校に関するシリーズがなく
今回の設計製図試験での対策資料としては
利用できませんでした。残念
私はこちらの図書館シリーズを購入し
先ほどのコンパクト建築設計資料集成と
合わせて用途の研究に使っていました。
参考図書③建築思潮研究所 建築設計資料
楽天
こちらも②で紹介した書籍と同様で
詳しく掘り下げて紹介している書籍になります。
私は図書館シリーズしか読めていないので
比較対象が少ない情報で申し訳ないのですが
②の市ケ谷出版のものよりかは実例の紹介が多く
書籍の中に図面等が多く掲載されています。
この3つの資料はとても優秀で、用途を調べるのであれば
この3つ以外は見なくていいと言えるほど
とても分かりやすい内容となっています。
…ただし欠点があり、、、
本体価格が決して安くないことと
課題発表後は品薄になり欠品することも多々あります。
書き込み等を行いたいのであれば購入するのが良いですが
大きい図書館などへ行くと貸し出しされていることもあるので
なるべく金額を抑えて勉強したいというのであれば
図書館で借りるのも一つの手だと思います。
補足
③で紹介しました建築設計資料については
Kindle等の電子書籍版も販売していますが
スキャンしたPDFという感じで
少しガサついたような画質になっています。
図面等の細かいところまで見れない可能性もあるので
綺麗なものを読みたいという場合は
書籍版を購入することをお勧めします。
用途を知る
これは設計製図試験で勝ち抜けていくには
必要な知識であり身につけることができたら
他の受験生と差をつけるかなり強い武器になります。
まだ製図対策が本格化される前に
用途を抑えて製図試験対策を優位に進めましょう。
きっと用途の知識は無駄にならないはずです。
以上今日は軽くになりますが用途についてのお話でした。
誰かの参考になりますように。。。
箒🧹
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