建築物エネルギー消費性能適合性判定(省エネ適判)の判定員を養成する講習

こんにちは、箒です。
今日は先日、終了考査の結果発表がありました省エネ講習についてまとめていきます。



省エネ適合性判定(省エネ適判)とは?

音質効果ガス排出量削減を目的として平成27年に制定されたのが『建築物のエネルギー消費性能の向上等に関する法律』です。

一定規模の建築物を建築する際(特定建築行為という)は省エネ基準を満たし適合した計画であるかを所管行政庁等に申請し判定を受けなければなりません。これが省エネ適判です。

その適合判定を行う際に必要となる資格が、今回私が受験した講習であり講習を受験し終了考査で基準以上の成績を残した人は適合判定員として適合しているか否かの最終判断ができるというわけです。

(かなり端折って書いているので詳細は法文でチェックください🙇‍♂️)

省エネ法の改正

近年、規制措置の対象範囲が拡大しており適合義務対象の面積が変化しており…

制定〜令和元年まで 2000㎡以上
令和元年〜令和6年 300㎡以上
令和7年4月移行   原則全ての建築物が対象

と年々対象規模が拡大しており省エネ適判の対象も増えています。

資格を取得するには?

この資格を取得するには⼀般財団法⼈住宅・建築SDGs推進センターが主催する講習を受講する必要があります。

講習はビデオ講義になり規定の講義を視聴することで受験資格を取得し、講習を全て終えてから終了考査を受ける流れになります。

講習内容

受講してみての感想は…『テキスト通りの内容だな。。。

主にテキストをざっと読み上げていくのみでこの講習を受け終わったからといって合格ラインに到底到達できないだろうなという感触でした。
高い受講料を払ってこれかよ、、、とは思いましたが仕方ありません。
足りないところは自分で補っていくしかないのです

終了考査の対策

講習を受けて合格への厳しさを痛感した私は時間が限られた中でいくつか対策を行なったので今後受験される方の参考になればと思いいくつか紹介させていただきます。

①線引き、インデックス
省エネの終了考査は建築士試験の法規のように配布されるテキストを試験時に持ち込むことできるタイプの試験です。
なので答えを見つけることさえすれば回答することはできます。

なんだ簡単じゃないか、とならないのがこの試験で…出題は全部で25問
あり、その25問は配布されたテキスト4冊の中から試験時間70
分の間に答えを探さなければなりません。

前述の通りビデオ講義はテキストの内容をしゃべるだけだし視聴期間も限られているので講習を受けたからといって内容が頭に入るわけでもないので自分自身で工夫が必要でした。

この試験でも法規の試験と同様に書き込み、インデックスの作成はOKと試験元も認めているため限られた時間の中で少しでも答えが見つけやすいように…と工夫を散りばめました。(需要があれば後日公開します)

②過去問を研究
書き込み、インデックスと並行して行なったのが過去問研究です。
過去問は前年度の問題が住宅・建築SDGs推進センターのHPに掲載されているのでダウンロードして使用していました。

これがまたまたこの試験の難しいところなのですが…
過去問が公開されているのは前年度分のみです。
そしてその過去問には解答が公開されていません。
つまり問題はあるが答えがないんです。そして過去問数が少ない…

建築士試験では過去20年分がテキストとして販売されているのに比べたらかなり数が少ないです。この数少ない資料を頼りに受験対策をしていました。

これは他受験生に助けられたところもあったのですが、過去問を既に解いていた方と情報交換をして解答だと思われる選択肢を受験生間でかんがえていました。

解答がないのでこの選択肢があっているのか、正しい選択肢であるかわからない中、情報交換していただいた方には本当に感謝しています。

そんなやり取りの中でできた予想解答と1年分の過去問を研究し最後の終了考査に臨んだわけです。

終了考査

実際、終了考査を受けてみての感想はかなり不安が多い中での受験でしたが過去問、ビデオ講義で話していたところが中心に問題が構成されており7
〜8割はその過去問等をやっていれば回答できたのではないかなと思います。

時間も70分ありますが全ての問題をしっかり読んで回答しても時間は余ったので時間が足りなくなることはなさそうでした。

試験後

試験後にもちろん不安はあったので情報交換を行った他受験生や同僚と答え合わせを行いました。
私は7割くらいはできたかな…という手応えで序盤の方の回答には自信があったので合っているだろう。と心の中では思っていました。

しかし、答え合わせをしてみると…
あれ、答えが全然合わない。え、そこも違うの?みたいな会話が連発して急に不安感に襲われました。

おかしいな。。。

試しに同僚に問題1ってこういう問題でしたよね?と聞くと、お互い…え?ええ?となりそこで発覚したのです。あれ、この問題受験生によって出題順が違うのではないかと、、、

この試験は受験をオンラインで行う形式だったのでカンニング防止もありこのような形式だっとのだと思われます。
オンラインでの回答で試験当日の問題が手元に残っていないためおそらくではありますが出題された問題は同じで出題順のみが異なっていたのではないかなと思います。

試験の需要性

これがこの試験の概要や簡単な私なりの対策でした。
今後の建築物は省エネの適合義務が必須級になってきてこの資格の需要もかなり増えてきます。申請上必要な手続きである適合判定を行うにはこの資格なしでは出来ないからです。

もし審査系の業務に携わっていない方でも今後、転職を考えているなどあれば建築士に加えアピールできるポイントでもあります。

今年度から一級建築士に加え、二級・木造建築士を所有していれば受験できるようになったので今後受験数も増えるかもしれません。

受講料が少し高いのがネックですが、省エネ法の勉強にもなるのでおすすめです。

本日は以上となります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!