『人生って、必ず終わるじゃん。しかも繰り返せないじゃん。
だから意味ないじゃん』
もう10年くらい前のことか。正月に実家に帰ったとき、年の離れたいとこに突如言われた。陽だまりの縁側。彼女は高校生になったばかりだった。立った時はひざ丈の彼女の制服のスカートも、床にぺたりとおしりをつけて座っているので、ふともものあたりまですりあがっていた。
その白い太ももを見ながら、わたしは前日の夜に食べたブリの塩焼きを思い出していた。あのブリは、表面はこんがり焼けていたけれど、中はしっとりとしていてジューシーで、そして真っ白だった。
『ねえ、ど