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ぴんころ便り 〜誤嚥について〜

今回のぴんころ便りは誤嚥について書きました!

前回は嚥下でしたので、シリーズで来月も誤嚥予防について書きます。

利用者さんと話をしていると、ご飯の時によくむせるという話を聞きます。
利用者さんは誤嚥性肺炎という言葉を知っているので、『私よくむせるから誤嚥性肺炎になるんちゃう?』と心配している人が非常に多いです。

ぴんころ便りを読んでもらうとわかりますが、むせるだけでは誤嚥性肺炎にはなりません。

むしろ健康な若い人もむせます。
逆に『しっかりむせることができる』と言った方が正しいかな?

むせるという現象は、気道に入りかけた異物を咳反射によって外に出すという現象なので、しっかりとした咳が出来た方が良い。

咳をする力』というのも、とても大切なので、私たちは誤嚥の危険性が高い人には咳をする練習や、大きな声を出す練習、息をしっかりと吐く練習なども行います。

食事の際の誤嚥予防としては、今回のぴんころ便りにあるように座る姿勢を工夫することや、一口の量使うスプーンなど、自分で気をつけられることがいくつかあります。


しかし、高齢者の誤嚥で怖いものに『不顕性誤嚥(ふけんせいごえん)』というものがあります。
これは、気道に異物が入っても咳反射などでむせれず、そのまま気道に入ってしまう誤嚥です。
不顕性誤嚥は眠っている間などに多く発生すると言われていますので、流石に寝ている時や、気道には言っても咳反射が出ずに全く気づかないとなると、気をつけようがありません。

実は、誤嚥性肺炎は食事の場面よりも、夜眠っている時に唾液を誤嚥して発生することも多いのです。


眠った時の誤嚥を防ぐことは難しいため、誤嚥は仕方がないとして、肺炎にならない為にはどうするか?

最も効果的なものは、寝る前の口腔内の細菌を減らし、唾液に含まれる細菌の量を減らすことです。その為には、寝る前の歯磨きや口腔ケアがとても大切です。

特に寝たきりの方などは、食事前後に口腔ケアを実施することで、誤嚥性肺炎になるリスクを減らすことができます。

また口の中が乾いてしまうと細菌が増殖しますので、口腔内が潤っていることも重要です。その為には唾液がしっかりと出なければいけません。

次回のぴんころ便りでは今回のお便りで書ききれなかった、その辺りのことを詳しく書こうと思っています。

また来月もよろしくお願いします!

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