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タムジャイこぼれ話
香港の人気ヌードルショップ、譚仔三哥米線(タムジャイサムゴー)が新宿にオープンしました。
タムジャイは香港ではポピュラーなチェーン店で、おそらくどこの駅にもあるのではと思います。HPを確認したら香港内に150店舗ありました。米線(広東語ではマイシン、北京語ではミーシェン)の麺と、選べるスープ、選べる具が人気のファストフードです。
日本にオープンしたのは、『譚仔三哥米線』(タムジャイサムゴーマイシン)ですが、香港で『タムジャイ』というと、実は二つブランドがあり、もう一つは『譚仔雲南米線』(タムジャイウンナンマイシン)という違うお店です。それぞれ合わせて150店舗です。なぜ名前が違うかというと、実はもともとはタム家が始めたヌードルのお店が、途中でタム家の四女夫婦と、五男が『譚仔雲南米線』をオープン、タム家の三男と六男が『譚仔三哥米線』をオープンしました。(Wikipediaからの適当情報です)
タムジャイサムゴーという名前は、タムさん家の(『仔』というのは男の子に対しての、君とかちゃんとかの愛称を込めた言い方)、三男(三哥)の、ヌードル屋さん、ということですね。
どんな経緯でファミリービジネスが枝分かれしたんですかね。
これが、譚仔雲南米線です。シェアする時によく頼むトッピングほぼ全部のせ?の2人前くらいの量なので大きいです。綺麗に盛り付けはされてなく、とりあえずのせとこ!みたいなノリです。(右下のハムが切った時のままトッピングされてるのが特にそれっぽいです)
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これは普通の一人前ですね、レバーともやしのトッピングかな。レバーの片寄った無造作感がいいですね。
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こっちの黒い器の方が譚仔三哥米線です。デリバリーで頼んだのでプラスチックの器ですが、お店で頼んでも黒い器です。日本のメニューにあるのか分かりませんが、米線ではなくジャガイモからできているヌードルに変更しました。個人的にはさっぱりもちもちしてて米線より好きです。
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香港人の中でも、それぞれどっち派というのがありそうです。私は譚仔雲南米線の方が行きます。なんとなく香港に来た頃に家の近くにあったのがそっちだったので。笑 正直あまり米線が好きではないので頻繁には行かず、それぞれの味の違いも分かりません。。。
2つのタムジャイですが、2018年に丸亀製麺のトリドールが2社を買収し『タムジャイインターナショナル』という2つのブランドを統合した会社を設立しました。枝分かれしていたファミリービジネスが一つの会社になったということです。日本にオープンしたのは、サムゴーの方でしたね。トリドールがこれから拡大していくのはサムゴーの方なのかな。どうしてサムゴーの方にしたのか気になります。
タムジャイサムゴーは買収される前に台湾でもビジネスを拡大しようとして、うまくいかず撤退してしまった過去があります。日本では米線はまだ認知度は低いけれど、これから定着していくのか注目です。
ちなみに、トリドールが2つの会社を買収した際の買収金額は315億円で、それを受け取ったタム家の皆さんはその直後に香港の物凄く高い家を購入した、なんてニュースまであったようです。話題になるポイントが香港らしい!笑 流石にそんなニュース、広東語のローカルニュースくらいしか報道しないかな、と思っていたら英語の記事がありました。https://www.ejinsight.com/eji/article/id/1784501/20180308-mixian-boss-makes-big-bucks-and-buys-a-house 譚仔雲南米線の社長夫妻が高級住宅街にある約4,000平方フィート(約370坪)の家を1億6800万(当時のレートで約23億円)香港ドルで購入したそうです。家の大きさも価格も桁違いです。
米線とは関係ないですが、1日も早くミスドが香港に進出してくれるのを待ち望んでいます。チョコファッションが食べたいです。