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悲しき聖なる夜

今年もこの季節がやってきた。今年こそは、一人じゃない、二週間前までの自分はそう思っていた。だが、結果的には、また一人になってしまった(笑)。なぜこういったことになってしまったのか、今回の記事で話させていただきたい。なお、この話のオチの部分に少し卑猥な言葉が出てくるかもしれないが、そこは多めに見ていただけると幸いだ。

2020年11月中旬、その日もいつも通り夜中にスマートフォンをいじっていた。何か面白いことはないかなー、そんなことを思っていじっていたところ、ふとあることを思い出した。そういえば、前にtiktokの広告にでてきた匿名チャットアプリをインストールしていたのだ。暇だし、誰かいないかな、そんな思いで、アプリを開いてみた。

すると、自分と同じように暇な人が投稿といわれるところで、暇な人を募集していた。どうせ話すなら女の子がいいな、そんなことも考えながら投稿の欄を見て誰と話そうか悩んでいた。すると、ちょうど自分と同じような暇つぶしの目的で、話す人を探していた女の子がいた。ちょうどいい子がいたな、そう思い、すぐにチャットで話しかけてみた。チャットで話してみると、自分が思った以上に早く仲良くなることができた。また、そのアプリがそもそも寝落ち電話ができることを特徴としているアプリでもあったため、寝落ち電話しない?と言ってみると、すぐに寝落ち電話をすることができた。そして、話してみると、チャットで話すよりも楽しかった。そして、その後も毎日のように電話をしていた。そういう風に電話を繰り返していくうちにだんだんと自分の気持ちにも変化が表れてきた。また、相手がどう思っているのか、そういったことも気になってきた。

そして、次に電話をした際に思い切って聞いてみた。俺のことどう思ってる?と。すると、彼女は、面白くて、話してて楽しい人、そう答えた。次に、俺のこと気になってる?そう聞いてみた。すると、彼女は、気になってる、と答えてくれた。正直にこの時は嬉しかった。その後、少し調子にのって、正直付き合いたいと思う?そう聞いてみた。すると、彼女は、うんと答えた。とても嬉しかった。これまで、記事に書いたことはなかったが、筆者は、生まれてから一度も女性をお付き合いというものをしたことがなかった。それもあり、この時は、いつも以上に嬉しかった。これまで恋愛にはネガティブだった。実際、高校時代は、前の記事で、恋愛をしてこなかった、と書いたが、恋愛どころか、女子と話したことも指で数えられるほどだ。もちろん、3年間で。

こんな高校時代を送ってきたこともあり、この時の自分は気持ちが舞い上がっていた。そして、そのままの流れでお付き合いすることとなった。ネットでの恋愛なんて、とバカにする人もいるかもしれない。だが、自分は、ネットで知り合った人でも自分のことを好きでいてくれる人が初めて現れた。その事実に対してとても嬉しかったのだ。正直なことをいうと、その子のことが筆者は、すごく好きというわけではなかったが、交際するということにすごく興味があったこともあり、付き合ってしまった。これがよくなかったのかもしれないが。

その後、付き合ってからすぐに会った。自分が思っていた以上に自分の好きなタイプのメイクに寄せてきてくれていた。頑張ってくれたんだな、そう思った。素直に嬉しかった。カラオケに遊びにいった。その日は、時間が遅かったこともあり、それだけで帰った。だが、とても楽しかった。デートというものを人生で初めて経験した。これからも色々な楽しいこともあるんだろうな、そう思っていた。だが、現実はそんなにうまくいかなかった。

その後も、会える時は会ったりしていた。電話をできる時は毎日のようにしていた。すごく楽しい時間だった。そして、そのまま3週間ほど経った。

その日は、自分の誕生日だった。だが、彼女とは会えなかった。事前に会う約束をしていたが、前日に急用ができ、会うことができなかった。正直悲しかった。初めての彼女と初めて過ごす誕生日。一緒に過ごせると思っていた。だが、家で一人。しょうがないことだが、嫌だった。

その翌日、返信の返ってくる時間が以上に遅かった。ちゃんと寝れているか心配になり聞いてみると、「最近忙しくて、昨日は、家に帰ってきた後、ゲームして、勉強して寝た。」そう返事がきた。ちょっと待てよ?ゲーム?そう不思議に思った。ゲームをすることは悪くないが、昨日は俺の誕生日だ。俺以上にゲームの方が大切だったのか、そう思うととても悲しくなってきた。

それが引き金となって結局、その日にお別れしてしまった。切なかった。そして、お別れした後、自分が「ありがとう。」そう送った。すると、相手からは予想もしない返事が返ってきた。「てか、ちんちんくさい。」。これは笑った。いやどういうことだよ。少し怒りも芽生えた。確かに、付き合っていたのでそういったことをしなくもなかったが、そう思われていたと思うと、なおさらショックだった。

だが、これで吹っ切れた。最後にそういうことを言う人だったんだ。別れて正解だ、そう思った。

そんなこんなで、今年も悲しき聖なる夜がやってきた。どうか皆さんは、楽しく過ごされてますように。そして、来年の自分は、楽しく過ごせていますように。(笑)

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