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駒形一登 全仕事 0013
ワカ姫と押草 2014-01-28 21:56
「おしくさ」は、表の意は「(扇に) 押し合せた草」だが、奥には「押腐」で「穢を押し祓う」の意がある。
これは「おしくも (押雲)」「むらくも (叢雲/放雲)」「くさなぎ (草薙/腐投)」などと同義。
「押草」は、「押腐」の言霊を世に発動するための物実なのである。
ワカ姫はなぜ「たのき (田の東)」に立って扇いだのか?
風が東から吹いてたためとも言えるが、「たのき (田の起き)」を図るためだったと思う。
後ホ32に「オオナムチ "たなか" のり」というのが登場するが、この「たなか」は「たのき」と無関係とは思えない。
『わかがえる』という言葉は、歳が若くなるという意味ではなく、実際には「元気活発な状態に戻る」ということだ。
だから原義は「沸き返る」(沸いている状態に返る) と同じ意味である。
それが「分れたばかり・湧きたて」の意と重なった。
事実年少のものは元気で活発だから。
このように、古代ヤマトの物事の名前には、まじないの言霊が隠れている場合が多くあると見たほうがよさそうである。
上記の例では問題ないが、そうしたところに濁音や特殊文字を混入させてしまうと、裏に隠れる意味 (こちらがより重要である) が読み取りにくくなることは否めない。
@gejirin1 Twitter 2014/01/28
このよには もはやおもひは
とまらぬと いさみてみるも
はらはまたへる
はらへれば だれしもこころ
けものなる うゑおかすつみ
たがとひえるや
めぐみなく こころうゑれば
をさめえず ふたかみめぐり
ことのはさづく
みとこころ うゑをやわして
のりとほる はしめにおきて
ありきにあらず
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ワカ姫がセオリツ姫と稲田の害虫を防いだ「オシクサの祓い」。この「オシクサ」を駒さんが解説します。ホツマ研究者は「押し草」「排草」「玄参(胡麻葉草)」などいろいろな漢字表記をしますが、その実体が何であるか、の探究も大切ですが、その言葉の意味を考えることも大切です。
駒さんは、「葉を重ね持って(押さえ持って)扇状にしたもの」と捉えていますが、「オシ」と「クサ」の意味についても、さらに深く考えをめぐらします。
なぜなら、「オシクモ」「ムラクモ」「クサナギ」などの重要語句の解明にヒントを与えてくれるからです。「ムラクモ剣」「クサナギ剣」が、何故、聖なる剣の名称となったのか。日本書紀や古事記の漢字表現ではわからないその深遠を、ホツマの大和言葉を深く味わうことで読めるものがあるのです。
ホツマツタヱには「コトタマ(言霊)」という語句は記述されませんが、「コトの霊力」には常に関心を払い、尊重しているように読み取れます。漢字で書くと、わかりやすい反面、その重層的な意味合いを削ぐきらいがあることに注意をすることが肝心です。
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ホツマツタヱを知っていればさらに深い洞察が可能でしょう♡