ラブリッジ名古屋 カンボジアでのSDGs活動その1
2023年8月9日から14日まで、スタッフとともにカンボジアに渡航しました。
その主たる目的は、SDGs活動です。
私たちを含む女子サッカークラブには、多くの関係者がいます。
選手、クラブ内スタッフはもちろん、パートナー(スポンサー)、ファンサポーター、MC、アセッサー、審判団、取引業者、リーグ関係者、協会関係者、サッカー仲間・・・挙げればきりがありません。
それだけ、私たちの活動には影響力があると考えています。
そして、私たちだからこそできること、私たちにしかできないことがある、と考えています。6月17日及び7月1日のホームゲームの際、事前にSNS等を通じて、文房具(ペン、ノート、折り紙等)を発展途上国であるカンボジアに送るために、使わなくなって家に眠っている文房具等をホームゲーム会場にお持ちくださいと呼びかけました。
すると、非常に多くの方に、多種多様な文房具をお持ちいただくことができました。
今回は、皆様からいただいた文房具に加えて、古くなったサッカーボール、ラブリッジ名古屋のオーセンティックユニフォームを持って、カンボジアに飛びました。
カンボジアと言えば、アンコール・ワットが有名です。
クメール王朝の最盛期である12世紀から13世紀にかけて、アンコール遺跡が建造されました。
今回の旅でも、アンコール遺跡を観てきました(個人的な話になりますが、小学生の頃に本を読んでアンコール・ワットを知り、いつか行ってみたいと思っていた願いがようやく叶いました)。
内戦によって破壊されたり、長いときの経過により崩壊した部分も多いですが、12世紀にこの建造物を作った技術には、圧倒されるばかりでした。
そのような高い技術、文明を持っていたカンボジアですが、1953年にフランス領から独立した後、苦難の歴史が始まりました。
内戦、そしてポル・ポト派による大量虐殺です。
1975年4月から1979年1月までの約3年8か月の間に、200万人以上とも言われる死者が出たとされています。
正確なデータはありませんが、国民の3割近い数字となります。
法律家を含む知識人は、反乱のおそれがあるとして処刑されました。
それまでに作られた法律・制度も徹底的に破壊、廃止されました。
1993年に民主化して政情が安定しましたが、知識層と呼ばれる国民が虐殺されたことにより、経済的な発展、法整備などが遅れています。
他方で、国民の平均年齢は23.9歳と、日本の48歳と比べると著しく若く、その分発展、成長のポテンシャルを秘めていると言えます。
今回、弊クラブ取締役の奥村が、カンボジアにて、同国のゴミ問題にJICAと共同で取り組んでいることから、カンボジアの貧しい地域の子どもたちに文房具を贈るというSDGsプロジェクトを実施することになりました。
●日本の家庭等に眠っている使わなくなった文房具を、カンボジアの子どもたちに使ってもらう(12 つくる責任、つかう責任)
●カンボジアの子どもたちが学力を身につけ、自らの力で貧困を脱却できるようになってもらう(1 貧困をなくそう)
ただ、ここで重要なのは「いただいた文房具を、それらを必要とする子どもたちに送り届ける」ことです。
カンボジア国内に送るだけでは、貧しい地域の子どもたちに行き届かないかもしれません。
貧しい地域の子どもたちに届けるには、その地域の選定、小学校の選定、実際に送り届ける手段の選択、コストの負担が必要になります。
今回は、奥村とも相談し、ベトナムとの国境に近いスヴァイリエン州の3つの小学校とプノンペン近郊の工業団地近くの小学校に寄贈することにしました。
8月9日の夕刻にプノンペンに到着し、クメール料理を堪能した後、翌朝午前4時に車でスヴァイリエンに向けて出発しました。
その2に続く