2022年9月14日、彼は突然この世を去りました。 くも膜下出血でした。 先日、彼の自宅にお邪魔し、お線香をあげてきました。 手を合わせていると、様々な思いがこみ上げて来ました。 彼は弁護士として少し後輩で、少し年下でした。 同じ弁護士会サッカー部で10数年ともにプレーし、ときにピッチ上でケンカしたこともありました(彼が一方的にキレるだけですが)。 でも、プレーヤーとしてや、サッカー部創設者としての私をリスペクトしてくれているのは感じていました。 そして、私がラブリッジ名
私たちは、女子サッカークラブです。 しかし、世の中でスポーツが好きな人は決して多数ではなく、スポーツ観戦、さらにサッカー観戦が好きな人となると、かなりの少数派になります。 そして、男子サッカーを見慣れた人にとっては、女子サッカーは一見するとパワーやスピードに劣り、面白くない、という評価につながりやすいです。 前回、サッカーという競技面において、男子とどう差別化するのかということを書きましたが、まだまだ差別化は十分ではなく、男子サッカーファンを取り込むというところまでは行って
現代サッカーは、フィジカルが重視されるようになっています。Jリーグでは走行距離、スプリント回数がデータとして示され、選手は否応なしにそれらに対応することが求められます。 女子でも、男子と同様、攻守の切り替えの速さ、インテンシティの強さが求められるようになっていますが、男子と女子ではフィジカルの強さが根本的に異なり、女子がどれだけフィジカルを高めても、男子のようにはなりません。 女子サッカーには、男子サッカーのようなパワー、スピードはありません。 しかし、男子ほどのパワー、
クラブの価値を高めるには、どうすれば良いのか。 私たちはサッカークラブですが、サッカーで勝つこと、強くなること自体が目的ではありません。 私たちの存在意義は、この地域の女子サッカー界の発展、女性アスリートの地位向上、環境改善に寄与することにあります。 強いクラブになることは、手段であって目的ではありません。 愛知県内では、私たちラブリッジ名古屋のことをよく言わない人たちが一定数います。 私たちに、未熟な部分があることは否定しません。 改善すべきことは改善していかなければな
なでしこリーグ1部の年会費は、650万円です。 2部は500万円です。 なでしこリーグの加盟費が100万円ですので、地域リーグからなでしこリーグに参入する際には、初年度に合計600万円を支払う必要があります。 地域リーグからなでしこリーグに参入すると、当然のことながら全国に遠征に行くことになりますので、遠征費が格段に増えます。 ホームゲームについても、スタジアム基準を満たす必要があるので、それまでに比べると施設利用料の負担が格段に増え、その他にも警備員、スタッフの人件費、弁当
ラブリッジ名古屋のCLUB PHILOSOPHYは、「Keep on Growing」です。 いつまでも成長し続ける。 選手、コーチングスタッフ、運営スタッフ、クラブ全体。 みんな、成長し続ける。 現状維持は、衰退です。 昨日より今日、今日より明日、少しでも成長する、少しでも成長することをを目指す。 その意識の差は、3か月後、半年後、1年後、3年後に大きな差となって現れるはずです。 ラブリッジ名古屋は、2021年になでしこリーグ1部に昇格し、それに伴って運営法人を株式会社
カンボジアには、カンボジアプレミアリーグがあります。 カンボジアプレミアリーグに所属し、最多優勝回数を誇るPhnom Penh Crown FC(プノンペン・クラウンFC)のスタジアムを訪問し、説明を受けました。 ピッチと観客席が近く、一体感のあるスタジアムでした。 日本人選手も所属しています。 プノンペン・クラウンFCの女子のトレーニングマッチも見学しました。 代表選手が8人在籍しているとのことです。 夜は、カンボジアプレミアリーグの試合を観戦しました。 ISI Dan
スヴァイリエン州の3つの小学校に文房具、サッカーボールなどを届けた翌日、プノンペン近郊の小学校を訪れ、同様に文房具、サッカーボールなどを寄贈しました。 プノンペン近郊ということもあり、スヴァイリエンの子どもたちとは違って都会っ子でした。 私たちが来ることを知っていたからでしょうが、シャツの下に日本代表のユニフォームを着用していた子もいました。 メッシ、ロナウド、ネイマール、ミナミノ、という名前が子どもたちから聞かれました。 サッカーは、カンボジアで最も人気のあるスポーツであ
8月10日の午前4時、ベトナムとの国境に近いスヴァイリエン州の小学校に向けて出発しました。 車で約3時間。 カンボジアの交通事情は、日本とは全く異なっています。 公共交通機関がほとんどなく、車かバイクが主要な交通手段です。 都心部の渋滞は激しく、到着時間が全く読めません。 車やバイクは譲り合うことなく、お互いに機先を制しながら進んで行きます。交通ルールは、あってないような感じです。 見ていると、ぶつかるのではないかとヒヤヒヤしますが、驚くほどぶつかりません。 窓越しに見てい
2023年8月9日から14日まで、スタッフとともにカンボジアに渡航しました。 その主たる目的は、SDGs活動です。 私たちを含む女子サッカークラブには、多くの関係者がいます。 選手、クラブ内スタッフはもちろん、パートナー(スポンサー)、ファンサポーター、MC、アセッサー、審判団、取引業者、リーグ関係者、協会関係者、サッカー仲間・・・挙げればきりがありません。 それだけ、私たちの活動には影響力があると考えています。 そして、私たちだからこそできること、私たちにしかできないこと
私が、初めて女子サッカーの世界に足を踏み入れたのは、2013年のことでした。 そこで見た女子サッカーの世界は、とても正常とは言いがたいものでした。 ここで多くを語ると、一方的な主張だと批判する人が出てくるでしょうから、具体的には語りません。 ただ、女子(特に小学生年代の少女たち)が、心の底からサッカーを楽しめる環境ではなく、また女子サッカー選手としての成長を第一に考えた環境ではありませんでした。 女子サッカーの世界から、暴力や暴言はもとより、ハラスメントをなくすこと、選手
2023プレナスなでしこリーグ1部 第7節 日体大SMG横浜戦 前半28分のS日体大のシュートが、ゴールと判定されました。 判定自体は、受け入れます。 私は、常々審判団をリスペクトしており、これまでいかなる判定に対しても異議を述べたことはありません。 審判も人間ですから、間違うこともありますし、すべてが見えることなどあるはずもありません。 私自身、3級審判インストラクターの資格を有し、普段から公式戦の審判を務めていますので、その難しさをわずかながらですが知っています。 ボー