恩返し・恩送り…10年前の彼女たちが両立を支える側に(男性育休義務化を前に)
NPO法人になる前の、地域活動の「ワークライフバランス向上委員会」時代から、「保育園セミナー」という名前で
これから子どもを保育園に預けて働く親向けに勉強会をスタートしたのが、今から14年前の2008年。
それから毎年1回、実施しています。
子どもを預けることに罪悪感は不要
その当時、私も娘が2歳で保育園に預けて働いていましたが
預け先を探すにあたり、とにかく保育園の情報がナイ。と感じていました。
市のホームページに、名前は掲載されているけれど
その当時は、具体的にその保育園の様子もわかりずらく
そもそも、保育園で、子どもがどんなふうに過ごしているのか。
多少、子どもを預けるという「罪悪感」も持っていたり。
情報のナイナイづくしに、不安しかありませんでした。
教員をしていた友人から紹介してもらった、民間の病児保育もやっていた保育園に預けることにしたのが娘が生後11か月のとき。
保育園で、娘のフルネームがかかれた靴箱や持ち物をみると
それまで私たち夫婦だけの子どもだったのが、
社会で認められたような、何とも言えない嬉しさがこみ上げたことが忘れられません。
私もオットもはじめての子育て、病気のオンパレードに戦々恐々、
急いでいるときに限って、ぐずぐずと泣き出したり、イヤイヤ発動したりと
とにかく慣れず、つらい側面で、それらを分かち合い救ってくれたのは
保育園の先生方でした。
特にベテランさんや子どもさんがいる先生からは
「大丈夫ですよ、よくあることですよ。安心してくださいね!」と
出勤を気持ちよく送り出してくれたり
迎えの際には
「朝はぐずっていましたが、お友だちと遊ぶにつれてご機嫌になってごはんもモリモリ食べてましたよ!」と安心させてくれたりと
そうやってオヤである私もオットも精神的に助けられ
安心して働けましたし、
現在16歳の娘も11歳の息子も、1歳で好きな子ができたり(笑)、教えていない言葉をたくさん覚えたり、泥遊び、水遊び、季節のイベント、と親だけではなかなかすべてできない豊かな経験を園でさせてもらい、
保育園という場所で、のびのびと、感性豊かに、たくさんの大人の愛をいただきながら、お友だちとの育ちあいで成長していきました。
保育園に預けなかったらきっと、子どもにイライラしていたでしょうし、
育児本通りにならないことに不安を抱えたりと
幸せな育児にならなかったと思います。(私たち夫婦は、ですが)
いまこうやって、働き続けられているのも、保育園の先生方のおかげです。
だからこそ、保育園の先生方には、幸せに働いてほしいし、
預けて働く側の、親である私たちも
せっかく子どもたちを預けるのだから、幸せに働いてほしい。
そんな想いで、この「預けて働く基礎知識」は
継続して年1回実施しています(*´ω`)
先輩ママの恩送り
この勉強会では、必ず先輩パパママに登場してもらっています。
昨年講座の様子
https://ameblo.jp/worcolla-staff/entry-12653285441.html
彼女たちも、10年くらい前に、子どもを持ち復帰することに職場に前例がない中で不安を感じ、私たちの勉強会に参加してくれていた方々なんです。
その当時の心境や、復帰してからの仕事のこと、子育てのことを
オープンに話してくれています。
こうやって、恩返しというか、恩送りが作られていくことに
嬉しさをかみしめるとともに
今年からスタートする「男性育休制度義務化」
前例があまりない中で不安を持っている若いパパさんは多いはずです。
彼らにも、また、恩送りする立場になってほしいと願っています。
さて、最後の最後にですが、今回の勉強会のご案内です!
「子どもを預けて働く基礎知識」 セミナー&座談会
日程:2022年3月12日(土)10:00~11:30
会場:愛媛県生活文化センター or オンライン(コロナの感染状況によって判断いたします)
定員:20名(先着順・お子さんの同伴OK)
第1部では、「アドバイザーの視点」「当事者(センパイ)の視点」「カイシャの視点」で、両立をお話します!
第2部では、パパママ交流会ということで
「子どもの成長を通じて考える、私のキャリア」というテーマで
育休4回取得した、センパイのお話を聞きつつ交流します!
育休中のパパママはもちろん、復帰して働いている方でも、
まだ育休には入ってないけど、、、の方でももちろんOKです!^^
最後に
「育児休業から復帰する方へ、今だから伝えたいこと」
というブログを、3年前に記しました。
仕事をしながら子育てをするという経験は、
視点がアップデートされるということをまとめています。
こちらもよかったら、読んでいただければ嬉しいです。