韻を踏む33
閑散とした都市にいる散々な日々。
意志を持って来たはずが、医師に世話になる毎日。
でも皆既日食の日に何かが変わった。
なぜか立食パーティに呼ばれ、気色悪い金持ち共に敬われる。
金より名誉のために生きてきた人間を尊敬するらしい。
大して何も調べずに呼んだのは早計だと思う。
用件はそれだけかと思ったが違った。
ローテーブルの下に隠されている装填された銃が火を噴く。
見送るまでもないって話か。ここで処分される手筈。
ケバブにむしゃぶりついていた疑り深い人はもういなかった。
こんな事件はお手軽だった。中学生の試験と同レベル。
ここは通過点。大気圏からもう出てる。
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