韻を踏む３１
サーティーワン、一人じゃいけないサラリーマン。
定時上がりなんていつぶりだろう。
久しぶりの余暇を慈しみながら、幾つになったか考える。
理屈抜きで語り合った日々の積み重ねが今。
無理と無理を縫い合わせるようにして進んできた。
有為と無為のジェットコースター。
苦難の末にゲットトースター。
沢庵の上にパンを乗せる。
三度のベルが鳴り終わりを告げる。
愛の輪を抜ける準備をして空気を吸う。
アイオワ州を抜けて瞬時に優位を取る。
タイトなシューズを付けて首位にいる。
無理しなくても大丈夫。
気づけばここは台東区。
雷鳥生まれた如しスピード。
相手は未だ引っかかる釣り糸。
いいなと思ったら応援しよう！
