新型コロナウイルスのワクチンはどうなっている?

いよいよ日本でも新型コロナワクチン接種の実施予定が政府より発表されました。※1

新型コロナワクチンには何種類か候補が上がっています。
ちなみに現在、わが国が確保を見込んでいるワクチンについては、
2回接種となる見込みだそうです。※3

いくつか具体例を見てみましょう。

ファイザー製: 21日間隔で2回接種、
ドライアイスで保冷された配送時の箱(外箱)またはディープフリーザーで、-75±15°Cで保管。

武田/モデルナ製:28日間隔で2回接種。
-20°C±5°Cでの冷凍保存から、冷蔵温度(2-8°C)へ移行 、使用前に解凍。

アストラゼネカ製:28日間隔で2回筋肉内接種。
季節性インフルエンザワクチンと同様の冷蔵庫保管(凍結を避けて2-8°C)

J&J/ヤンセン製:1回の接種。保管温度マイナス20度


すでに接種した国の情報も気になるところです。

まずイスラエルの保健省によると、
1月中旬から2021年2月5日現在で
60歳以上の国民のうち、約90%に初回ワクチン接種を終えており、
2週間後に感染者数の減少、6週間後には感染者数の40%減少、
重症者数の31%減少が見られました。

一方で59歳以下の国民には30%の接種率で、
感染者数の減少12%、重傷者の減少5%がみられました。
使用ワクチンはファイザー製。


イギリスはワクチンを接種した医療従事者など、
4万人の情報を集めました。※2
1回目の接種を受けた37%が、注射箇所の痛みや腫れを経験。
これは2回目を接種した1万人の45%が経験。
また、1回目の接種から7日以内に
発熱や痛み、寒気など、少なくとも1つの症状が起きた人は14%。
2回目を接種した人では22%だそうです。いずれの副反応も数日で改善。
使用ワクチンはファイザー製。

ワクチンを接種するメリット、デメリットが
なんとなく想像できますね。


それでは最後に、
日本での新型コロナワクチン接種に関して見てみましょう。※1

 (1) 2月中旬から:医療従事者等
 (2) 4月1日以降:高齢者(昭和32年4月1日以前に生まれた方)
 (3)順次:高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方 
 (4)順次:それ以外の方

すでにワクチンを打った国の実績から分かることは、
新型コロナウイルスワクチン接種によってすぐに免疫を獲得するわけでは無いので、なお他人との距離を取るなど、
感染対策を続ける必要があるといわれます。


ですから、続けましょう!
・体力をつける。体を冷やさない。
・十分な睡眠。体に疲れを残さない。
・栄養をバランス良くとる(サプリメントの助けも借りて)

そして衛生環境をよく保つために、
・咳やくしゃみによる飛沫を飛ばさない
・手洗い、うがい

自分でできる、最大の防御です。

文責:金子明(薬剤師)

参考文献
※1 厚生労働省ホームページ「新型コロナワクチン接種についてのお知らせ」
※2 BBC NEWS 2月 7日付け ミシェル・ロバーツ、BBCニュースオンライン、保健編集長
※3 厚生労働省「新型コロナウイルスワクチンの接種体制確保に係る自治体説明会(第1回) 」


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