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大学×産官民でゼロから大学のポテンシャルを考える。社会が大学を本気で活用するための共創プロジェクト開始!

私たちホトゼロでは、毎年2回、大学の広報部署の方々にお声がけをして大学広報の勉強会を開催しています。いつもは興味深い広報活動の事例を担当者の方に発表していただき、その後ディスカッションをするのですが、今回はまったく異なるアプローチを試みることにしました。その名も「見つける、はぐくむ、新たな大学。 大学人と企業人で楽しむ共創プロジェクト」。今回はこの取り組みの内容と、なぜこういった取り組みに挑戦したいのかを説明させてください。

なお本取り組みは、大学職員はもちろん、大学教員や産官民関係者と広く参加者を募っています。興味を持っていただけましたら、ぜひお申し込みいただけるとうれしいです!

大学を本気で活用すると何が起きるのか?

今回の「見つける、はぐくむ、新たな大学。 大学人と企業人で楽しむ共創プロジェクト」は、さくらインターネットが運営するコミュニティスペース「Blooming Camp」との共催企画になります。それで、たくさんの企業人が利用するコミュニティスペースとコラボできるなら、ぜひやってみたいことがあったので、今回はそれにチャレンジしてみることにしました。

では何をやってみたかったのかというと、大学という場を社会が本気で活用するとどんなことができるのか、です。……はい、これじゃ意味わからんですよね。もうちょっと説明させてください。

そもそものところなのですが、大学のポテンシャルというのをちゃんと理解されたうえで、大学と社会との連携ってできているわけじゃないと、私はずっと感じています。現状やっているのは、研究シーズやゼミ、学生のマンパワーなど、大学側も産官民側も共通認識できている大学のアセットをどう活用するかという視点で動いていて、ある意味では決められたカードを使ってゲームしている。でも場に並んでいるカードって、実際あるカードのごく一部でしかなく、本当はまだまだあるはずなんです。

たとえば、大学には就活指導のノウハウが秘伝のタレのように醸成されているし、高校生とのコミュニケーションについてもかなりの知見があります。また、研究成果に注目が集まりがちですが、調査方法などのアプローチ部分であったり、そもそも研究者がどう世界を切り取っているのかといった世界観にもビジネスチャンスは眠っていそうです。さらに昨今、大学が力を入れているリケジョの獲得や育成についても、企業のダイバーシティ推進と連携する余地はあるように思います。

すぐ頭に浮かぶものだけでも本当はまだまだあって、みんなで集まって考えるとすごい数が出てきそうだし、これらを考えることで、私たちの大学観も変わっていくはずです。こういった大学の価値を今一度、捉え直したり、そもそもの大学の役割から大学はどう活用されるべきかを考えたうえで、産官学連携を検討していくと、今までにないものができるのではないか、そんな予感を強く抱いています。

みんなでやるからこそゲームは成立する

大学の価値をゼロから考え直したうえで産官学連携を模索する。ここでミソなのは、いち担当者や、いち大学が、そう思っていてもダメなんですね。産官学連携はパートナーがいてはじめて成り立つものです。先ほどのカードゲームで例えるなら、新たにカードをたくさんつくり、これまでと少し異なったルールでゲームをしようとしても、一人だとゲームは成り立ちません。二人でもあまり盛り上がらないでしょう。複数の大学と企業がそれぞれ異なるカードを持っていて、共通のルールのもとゲームをするからこそ刺激的な場になるのです。

今回のプロジェクトは、このゲームを成立させ、さらに盛り上がる状況をつくりたいというのが狙いです。そのためにも、1回のイベントにするのではなく、まずは大学側、産官民側にわかれて、大学とは何かを考える機会(再発見セッション)を設け、その後、一緒になって産官学連携を生み出す機会(共創セッション)を設けるという二段構えの構成にしました。

大学人と企業人で楽しむ共創プロジェクトの流れ

大学側と産官民側で、大学に対する理解も認識も違うので、まずはそれぞれで整理し、深堀りしないと、同じ視線で話し合えのではないか?そんな予感がしたからです。

おそらく、こういった構成の産官学連携のマッチングイベントは他にないのではないでしょうか。私自身、見たこともなければやったこともなく、ワクワクしつつ、すごくドキドキしています(笑)。

予想外のことが日常的に起き、“想定できる”ということが信用の担保にならなくなってきた昨今、新たな発想で大学との共創を模索することへのリスクは相対的に減ってきているとも言えます。むしろ、現実はすごいスピードで変化しているので、従来通りで在り続けることの方がよっぽどリスクです。そう考えると、大学と産官民が一緒になってチャレンジし、従来の枠からはみだした取り組みをつくる機会は、双方にとってとてもメリットがあるように思います。

実験的な試みではあるのですが、こういった考えに少しでも共感していただける大学関係者、産官民関係者の方々には、ぜひともご参加いただきたいです。プレイヤーが多ければ多いほど、この新しいゲームは盛り上がります。何とぞよろしくお願い致します!

▼本プロジェクトのお申し込みはこちら▼

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