書き終えた写経用紙や書き損じはどうしたら良いの?
願いを込めて無事に書き終わった写経用紙や、書き損じを処分したい場合はどうしたら良いのでしょうか?
今回はお寺への奉納や処分方法についてお話します。
基本はお寺に納めます。
昔からお経は読むだけでも功徳があるとされますが、一文字一文字気持ちを込めて書くことにより一層の功徳があるとされます。
平安時代に蔓延した疫病が写経を行い祈念したところ治まったと言われていますが、今でも願いを込めて書いた写経の最後に病気平癒や先祖供養等の願意を書き、お寺に納め祈願します。
また、写経することは修行の一つ。
雑念を払って集中することで精神的なものや人格の修行になるのです。
写経用紙の処分方法について
・写経奉納を受け付けているお寺へ納める(持参・郵送納経等)
・お焚き上げに出す
・燃えるゴミに出す
多くの場合はこの3つの方法かと思います。
<写経奉納>
祈願や先祖供養等のために行う写経であれば写経奉納を受け付けているお寺に納めます。
千円~二千円程度が多いと思いますが奉納料が必要です。
書き損じがあればこの時に一緒に持参し、引き取ってもらえればお焚き上げ等の形で処分してもらえるかもしれません。
<お焚き上げに出す>
古いお守りや御札を回収したり正月飾りや書き初めを納めて「どんど焼き」するお寺や神社があります。
正月を過ぎた1月や夏の大祭の祈祷の後だったり開催時期は異なりますが、年に一度まとめて外で行うような行事ですので無料な場合が多いです。
<燃えるゴミに出す>
文字の練習として写経を行う場合もありますし、祈願や供養を求めず趣味としても手軽に始める事ができます。
田舎でしたら自分で塩をかけておふだやしめ飾りを焼く地域もありますが、現代では自分で燃やすというのは難しいと思いますので、燃えるゴミに出すということになります。
単純な書き損じの紙として普通にゴミ箱に捨てても良いような気もしますが、なんだか悪い気もするという場合の一例をご紹介します。
・他のゴミと一緒にならないように、写経用紙だけを封筒に入れ、清めのために塩を一緒に入れる
・「書き損じてしまったので処分しますね、お世話になりました」等という感謝の気持ちを込めて捨てる
・手を合わせて一礼し、お経に対して敬意を表してから捨てる
気持ちの問題かもしれませんが、自分で捨てる場合にもこういった方法があるようです。
心静かに丁寧に文字を書き、自分と向き合う時間。
無心に文字を書き集中することで雑念が払われ、頭がスッキリしたり達成感がある等、写経を楽しむ方が増えています。
初心者の方でも手軽に始めることができ、写経用紙はインターネットからご注文いただけます。