正御影供ーお大師様の御衣替えー
毎年3月21日
高野山では、毎年3月21日のご入定の日に『正御影供(しょうみえく)』と呼ばれる、大規模な法要が行われます。全山住職をあげてお大師さまに報恩を捧げます。
この日はお大師さまの身代わりとして1年間にわたり高野山の重要な法会の御導師をお勤めになる「法印御房」(法印さん)が御出仕され、参列される方も非常に多い華やかな法会になります。
駕篭(かご)に乗った法院さん。
大勢の僧侶と共に御廟に向かう行列のお練り風景です。
お大師様が時の天皇より下賜された「檜皮色の御衣」は、御衣のお寺として有名な寶亀院(ほうきいん)より唐櫃で奉納されます。
御衣(ぎょい)とは弘法大師の「お衣」のことです。
寶亀院さんの井戸水で染めた生地で新調されます。
約1000年以上の長きに渡り、毎年絶えず檜皮色の御衣をお大師様に献納されています。
御衣は奥の院燈籠堂で加持された後、壇上伽藍の御影堂へ向かいます。
内々陣(お堂の一番奥のところ)に安置され、1年間にわたり供養が続けられます。
この御衣は来年の法印さんがお召しになられます。
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