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[LEGO®] RTA in Japanで朗読をしてもらった [Builder's Journey]

RTA in Japan お疲れ様でした。
現在台風により東京から脱出できないためnoteを書き始めたホウトです。

今回披露させていただいたRTAがこちらです↓

Twi…Xでエゴサしてみたところ、「見たことない形だった」「新しいRTA」のようなコメントもいただいていたみたいで、
自分でもあまり見たことのない形式でお届けできたのかなと。
このRTAがどのように生まれたのかを書いていこうかなと思います。


採用

さて、いきなりぶっちゃけな話なのですが、この「LEGO® Builder's Journey」が採用されるなんて本気で思っていませんでした。
RTA in Japanには1人2ゲーム応募できるのですが、個人的にはもう1つの「4D Golf」のほうが本命でした。
もし良ければこちらもちょっとだけ見ていただけると。

「意味が分からない」「ド派手なショートカット」「4Dというセンセーショナルな要素」「今回の数少ないゴルフ枠」
ということで、もし受かるならこっちかなと構えていました。

採用発表、4D Golfの名前はありませんでした。
「この夏は観戦かな~」と本気で思いましたね。

「LEGOが採用!?」

マァ~~~~ジで信じられませんでした。
いろいろ理由はあるのですが、何より「RTA的には地味」というのが受からないと思っていた理由でした。
そもそもゲームとしては一本道を進むだけの内容であり、目立ったグリッチがあるわけでもないのでシンプルに操作がうまいだけの動画になってしまうんですね。

どう魅せるか?

さて、この時点での懸念はというと

「普通にRTAをしても全く目立たない」

いや、目立ちたくてRTA in Japanに出ているわけじゃないんですよ。
だけどせっかく自分がやることを見ていただける場があるなら、目立たないことをするより目立つことをしたほうがいいじゃないですか。
※悪目立ちはよくないけどね

このままRTA的な解説を入れて淡々とプレイしたところで、
「へ~こういうゲームがあるんだ」
「操作うまいね」
くらいの印象しか与えないかなと思ったわけです。

せっかく披露させていただくのなら、少し「仕掛けないと」意味がないなと思いました。

ちなみにそういう意味で言うと、2023冬に披露したshapezでも「頭脳フル回転のゲームを走りながら1人で解説する」という形で披露しました。
そもそも台本を用意して解説を頼むのがかなり手間がかかるというのもありましたが、パフォーマンスの一環としてそのような形式をとったという狙いもありました。

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以下、どのようにRTAを魅せるかということについて考察

RTA in Japanでは
・ゲーム画面を見せる
・走者と解説が声を発する
(あとはワイプ内で何かするとか?)
という方法で視聴者に情報を与えることができます。

ゲーム画面については、RTAをするという条件がある以上あまり自由なことは出来ません。
(特にLEGO® Builder's JourneyでRTAをしていると、あまり自由度はないですね)
イメージとしては、ゲーム画面という素材に音声で味付けをしていくという感じでしょうか。

では解説でどのような情報を与えるかですが、大きく以下のように分類できるかなと。

トーク/雑談⇒配信自体に興味を持ってもらう
  「運命力を上げるために参拝してきたんですよ~」
  「無敵時間さん!?」
ゲームの紹介⇒ゲームに興味を持ってもらう
  「ここのストーリーを説明すると…」
  「この武器の性能といたしましては…」
RTAの紹介⇒RTA部分に興味を持ってもらう
  「ここでグリッチを使用します」
  「このルートについて解説ですが…」

トークが少なすぎると、つまらないと思われてしまうかもしれない
ゲームの紹介が少なすぎると、ゲームを知らない人がついていけない
RTAの紹介が少なすぎると、何がどうすごいのかわからない
…という具合に、この要素をうまく入れていくとRTAの解説として見栄えがするのかなと思います

ここまで考察でした
~~~~~

では、今回はどうするか?
RTA的な要素が少ないかつ地味なので、あまりRTAの紹介をしてもうま味がないという状態でした。
そして、ゲーム的な要素としてもひたすら1本道なので込み入った紹介もすることがない。

じゃあ何を伝えるべきか。
このゲーム、ゲーム的な面白さというよりはゲームの世界の雰囲気が評価されているので、これを存分に伝えるのがいいかなと。
というよりは、それを伝えるしかないと感じたわけです。

さて少し話題が逸れますが、個人的に印象的だった、「世界観」「雰囲気」を重視したRTAがあります。

自分がRTAを始めた後なので、比較的最近にアーカイブで見させていただいたのですが、この動画はかなり衝撃的でした。
その場で起きていることを解説して伝えるというよりは、しっかりと作り上げられた1つの作品として魅せているという感じですね。

ちょっと踏み込んだ見方をすると、このRTAの中では「トーク/雑談」はほぼ行われてないんですね。
すでに台本で決まっていることをしゃべり続けているのでしょう。
だけど、世界観にフィットしていて見ている人が飽きることがないと。

今回のLEGO® Builder's Journeyも、「世界観に乗せた1つの作品」として完成させることができるのではないかと思い、朗読劇の作品のように表現しようということになりました。

この方向で行こうと決めたのは、話し相手で入ってもらったいつきちゃんの存在も大きいですね。
以前ゲームをやったときに朗読するのが上手いなと思っていたのと、このゲームの雰囲気にはぴったりだなと思ったので、今回手伝ってもらうことにしました。

結果的に、「朗読の声が優しい声でめちゃくちゃ良かった」と多くの方に言っていただいて、自分のことのように嬉しいですね。
普段のゲーム実況では、ふとしたことでアタフタしちゃうイメージがありますが。

台本を作る

ということで方向性が決まったところで台本の作成に取り掛かります。

これがま~~~~~ぁ大変だった!

優しい雰囲気の都合ゆっくりめにしゃべることになるため、気を付けないとすぐに時間オーバーになってしまう。
かといって場面によっては結構時間があるので、ストーリーだけではしゃべることがなくなってしまう。

本当にストーリーを朗読するだけだと飽きてしまうかもしれない。
コメントをしやすいようなネタも織り込みたい。

RTAの練習も並行して進めていると、タイムを短縮したせいで台本が収まらなくなってしまった、なんてことも。

前日練習でも、この部分は短くしたほうがいいかもとか、ここはこのタイミングで話し出そうとかいろいろと調整していました。

最終的には、時間が余っているところにメタやネタを入れることで雑談的な要素も交えることができてバランス取れたのかなとは思います。

実はもう一つ難しいところがあって、台本をガチガチに固めるとイレギュラーに対応するのがかなり難しくなるんですね。

このゲームで言うと何かというと、ゲーム進行を妨げるバグの存在です。

実はいくつかステージをやり直さなくてはいけなくなるバグを見つけており、
・カーソルが消えてしまい操作ができなくなる
・操作を終えたのに次のステージに進まない
なんてこともたまにあります。(困る)

そして、ある程度バグとその回避方法も確認してはいたのですが、前日練習でも新しくバグが見つかったんですね。

マジ焦る

本番でまた知らないバグを引いちゃったらどうしようかという話もしていました。
一応その時に言うことも考えていたんですが、ゲームの雰囲気はどうしても崩してしまうことになりかねなかったでしょう。

※先に上げたPortalでは難しい技が決まらなかった場合に、何もなかったようにもう一度同じ解説をしていました。これがまた「案内役のAI」(←合ってる?)という設定にジャストフィットしていてこれは上手いなと感じましたね。

ちなみに、本番でちょっとだけバグが発生した部分があります。
タイマーでいうと11:00直前くらいでブロックが1個消えてます。
このバグも回避できたんですが、ちょっと焦っちゃいましたねぇ…
大事に至らなくて本当によかったです。

ということで、総じていうならRTAの練習よりもはるかに台本の準備のほうが骨が折れたかなと思います。
人に依頼するのって大変だなぁ…

いよいよ本番

RiJ2024S最終日である本番の、前夜にこのようなアナウンスが入りました。

台風の影響で、これ以降は巻き巻きでいきます!!

自分は始発くらいで会場に向かったのである程度余裕はあったのですが、いつきちゃんはギリギリでしたよホントに。

マジ焦る

ということでもともとのスケジュールから2時間ほど巻いて、LEGO® Builder's JourneyのRTAが始まりました。

今見返して思うのですが…

ぼくめっちゃ噛んでるやん

2回目でも緊張しますね。
きっと、仮に何回出たとしても緊張するんでしょうね。うん。

ランについては特に語ることはないですね。
まあ運が絡むところで魔物を引かなかったので十分でしょうといったところ。

走っている中で印象的なのは、いつきちゃんとのコミュニケーションをとっていたところでしょうか。
カメラにはほとんど映っていないのですが、手で合図などを送って何回かやり取りしていました。

配信中にいただいたコメントで、「同じグループでやっているだけあって、さすが息が合っている」というのがあったのですが、まさに同じグループでやってきたことがプラスに働いたなと思いますね。

タイマーストップの瞬間、最後のセリフである「うん、わかった!」
このタイミングが本当に完璧でした。本当に。
エンドロールが長いため、どうしてもタイミングを合わせるのが難しいのですが、
「全然ずれても大丈夫だけど、一応理想的なタイミングはここかな」
と言っていたまさに理想的なタイミングで終わることができました。

ちなみに、その少し前にぼくがセリフを噛んでいるのですが、タイミング合わせるのに必死だったんです許してください。

という感じで本番を走り終えました。

バグ引かなくてよかった~~~~!!

終わって

走り終えてほっとしているぼくたちの次に走っていたのは、篠崎青葉さんの『みんなの空気読み。3』

自分たちの緊張が解けた後だったというのもあって、めちゃくちゃ笑いました。
結果的にレゴがいいフリになってましたね。マジで面白かった。

さて、終わってからアーカイブのコメントやXの感想など見させていただきました。
RiJのコメントはなんでこんなに面白いんや。
あと、みんなが弾幕のようにスタンプ押す瞬間が好き。

たくさんの方が良かった良かったと言ってくれて本当に嬉しかったです。
前回もそうでしたが、このタイムラインは宝物ですね。

中でもグッと来た感想をひとつ。

いやホントにこの形式にしてよかったなと思いました。
あと、セールが直前で終わったのは本当に惜しい。

割と頻繁にセールしてるので機会が合えばぜひ。
すぐ75%くらい引いてくるのでその時に手にしてみてくださいな。

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書き忘れてたので追記

開発者からもコメントいただいていました!
ありがとうございます!!!

(寄付のことも書いてるあたり、めちゃくちゃ理解あるやん…)
とりあえず、バグ直してくれてもええんやで。
追記ここまで
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あと、どうしても言っておきたいこと。
ごく一部の方は、「なんだこれ」「RTAの話が聞きたい」「RiJでやるな」といったような感想を抱いていたようです。

今回は新しいことをやったのは事実ですし、その分特定のことに振り切った形にはなっていたので、合わない人がいるのは仕方ないなと思います。

普通にやっていたらここまで「本当に良かった!」と言ってくれる人は多くなかったと思いますからね。
RTAを魅せる形に正解というものは存在しないとは思いますが、自分の中では高得点を出せたという自信はあります。

ネガティブなコメントもありましたが、まあ合わなくてごめんねって感じですね。

わざわざそれを口に出すのは野暮だなとは正直思いましたけど

すぐミュートしました。

ちなみにRTA Boot CampのほうでRTA的な解説を入れたのを披露しているので、どうしてもRTAの話を聞きたいという人はそちらを見てくださいな。


…ということで、無事RiJの出番が終わりました。

採用発表の時は「なぜこのゲームを選んだんだ?」と正直思っていましたが、結果的には自分的に満足できるパフォーマンスとして披露することができました。
採用してくれたおかげで記録も3分以上縮まりました。
選んでくれてよかったと思えるゲームになりました。

運営の方、関係者の方、改めて感謝申し上げます!

いつきちゃんもありがとう

また冬も何か披露させていただけるといいな。
まあ当選しなくても行きたいですね。

とりあえず、明日帰ってshapez 2をやりてぇ

shepezはいいぞ

(そういえば、shapezの人だ!ってコメントも嬉しかったですね)


ということで今回の記事は以上です。
またどこかでお会いしましょう。

それでは!

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