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怨嗟の声がエッサエッサと太郎と次郎を眠らせない。きっと雪が溶けたからだ。


午前6時10分起床。脱糞。鳥の声に誘われ外へ。ジョウビタキ雌が一羽こずえにいる。ちょうど目の高さ、およそ三メートルほどの距離。向こうが間合いに入るのを許してくれたか。羽根には小さな白い斑紋。その鮮やかさをもう少し近くで、と息を詰め近づく。あちらの視線もこちらに定まる。その瞬間にせわしい羽ばたき。

戻ってから、さほど寒くない朝だったと気づく。そういえば汚れた雪も綺麗に消えた。梅もだいぶ咲き綻んできた。。昨晩のことを回想。酒場のカウンターでスエ先生と。彼のこれからの身の振り方についてが肴となる。スエ先生の酒への希求は相変わらず。やってられませんよ、飲まずになんて。ギョロりと彫りの深い眼差しからこちらを見据えて言う。よく飲まずに居れますねなどと感心される。確かに。我ながらそうだと思う。飲みたい気持ちは、やまやま、どころかこの頃ははっきり切迫するのを感じる。

そうしてさらに以前の記憶を、気の向くままに掘り返しはじめるが、そこにもう語るべきことが何も残っていないことを確認して、さてアレがそろそろ書けるだろうかとiPadに向かったところで。

ネットという姿が見えない相手に、怒鳴りだした。。その怒りはいまもつづいている。藪から棒だがなぜオフラインで執筆ができないのかこのクソ野郎め! と息巻いているということなのだ。なにを今更というくらいの話題なのだろう。でもWordもnoteも他のテキストエディターも、もはやオンラインでなければピクリとも、それこそインポテンツのチンコみたいに動かないだなんて。

不感症にも程があるとは、誰も思わないのかと、はなはだしく疑問に思うのだ。。というべきかこれを「モノを書く」ことのポルノ化だと呼ばずして一体なんだと、つまり強い刺激に曝され鈍く摩耗してしまった成れの果ての萎え萎えのペニスのようだと、どうして雄叫ぶヤツの皆無なのだろうかと。

時計の数字、それはたまたま午後3時52分ということだったが、そんな過ぎ去っていくだけの移ろいがまた無用に気持ちを。

逆撫でしてくる。

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