「優しい人」になるのをやめようと思った日
私は接客業をしているのだが、接客業の仕事は大きく分けて2つの人と関わる。
「お客様」と「スタッフ」である。
私は目の前の事を無我夢中にやる事しかできず、
優先順位をつける事ができない。
他のスタッフや先輩には「そんな事も出来ないのか」と怒られたり呆れられてばかりだけど、何もふざけてないし、本当に出来ないのだ。
目の前にお客様がいればお客様、お客様がいない時は事務作業やお店の事に集中してしまう。
さっきだって、お店の商品の管理に集中していたがそれをしていた事によりお客様からの問い合わせを遅らせてしまった。
先輩には、
「普通お客様優先だよね」
「お客様の事を雑に扱って、最低だね」
と冷たく言われてしまった。
「だって忙しくて」とか「急ぎだったから」とか、こちらにも色々事情はあるのだけれど、
言ったところで言い訳にしかならないし、相手との関係だってギスギスしてしまうだけだ。
私は毎回言い返さず、できるだけ早くこの場を丸く収めたいが為にひたすら
「ごめんなさい」
「気をつけます」
を何度も口にしてしまうのだ。
「普通」じゃない私が悪いのだから
と、自分を責める毎日で、お客様の前で私はちゃんと笑えているだろうかと最近は不安になる。
しかし、いざお客様を優先したらもちろんその分他のスタッフの手伝いやサポートはできないしその他の事務作業も遅くなる。
なので、優先したところで次は
「なぜ事務作業ができてないのか」
「もっと私達のことを考えて」
と言われてしまうのだ。
(私がもう1人いたら、普通の人と同じくらいの仕事力になるのになと思う)
そう考えると、もう何をしても怒られてしまうし自分の事を否定されてばかりだと諦めに入ってしまう。
忘れないように、タスクをこなせるようにと最近はノートにTo-Doリストを細かく書くようになったが、それすら「書いてる意味ほんとない」と怒られてしまう始末である。
…もう人に好かれることを諦めようかな。
ふとそう思った。
目の前の相手の事を不機嫌にさせないように、怒らせないようにとビクビクしながら過ごす毎日。
でも結局何をしても怒られてしまうのだ。
もちろん開き直って好き勝手やろうとしている訳では無い。
ただ、ずっと緊張ばかりしていたら自分が持ちそうにないのだ。
「優しい人」「仕事ができる人」を目指していた。
小学生の頃からの夢も「人の役に立つ人」で、昔からずっと誰かに必要とされて生きたかった。
だから皆から必要とされたくて、皆から優しい人と言われたくて、自分より他人を優先し優しくして来たつもりだった。
それでも、「最低な人」と言われてしまうのだ
全員にとって優しい人にはなれないんだな。
誰かにとっては「優しい人」でも、すぐ隣にいる人にとっては「最低な人」になっている。
あー、無理ゲーなんだなと悟ってきた。
そう思うと、何もかもバカバカしくなってきて、優しい人にならなくていいよって自分に言い聞かせた方が私は救われる気がした。
感情的に書いていて、まとまりのない文だけど、すごく腑に落ちたので記録としてこのnoteを残します。
誰かのためじゃなくて自分の為に生きようね。
優しくない人でもいいじゃない。