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2021年、個人的に気になっているホテル10選

去年も書いたけど、今年も年初らしく書いておきます。去年比で、ボリュームとそれに見合った中身が30%増しぐらいのイメージです。

みんな、当初オリンピックが予定されていた2020年夏前に開けることを目標に歯を食いしばって開発を進めてきたためか、2021年はやや小粒感は否めない。よって、今年はB面はナシの10ホテル1本勝負。では、ファイ!

1.ニセコのEdition&W

開業日未定(客室数未定)行きたい度★★★★

2017年の年末にマレーシアのYTL(大手コングロマリット)とMarriottがニセコビレッジでのEdition及びWの開業に向けて基本合意書を締結したという発表があって以降、音沙汰がないのでやや心配だが、スケジュール的な遅延はあったとしても開けるのは開けるんだろうと思っている。

2010年にまだ本格的なインバウンドバブルが始まる前のニセコに目をつけてCiti Groupから60億円でヒルトンを含むニセコビレッジという一大リゾートを買収し、早10年が経過した。その間、2014年「カサラ・ニセコビレッジ・タウンハウス」(高級タウンハウス)、2019年には「ヒノデヒルズ・ニセコビレッジ」(高級ホテルレジデンス)、そして2020年末「リッツ・カールトン・リザーブ」を開業させ、5ホテル体制となった。

客室数のバランスは以下のような感じなので、元々あった上の2ホテルに対して、富裕層の誘致を強化し、ニセコビレッジ自体のブランド力を引き上げようとしているものと目される。

ニセコビレッジエリア内ホテル一覧(2020/12/31時点)

~YTL取得前から存在するホテル~
ヒルトン 506室
ザ・グリーンリーフ 200室

~YTLが新設したホテル~
カサラ・タウンハウス 8室
ヒノデヒルズ 79室
リッツカールトンリザーブ 50室

なお、ニセコは以下のマップの通り、アンヌプリ山の裾野にある4つのスキーリゾートが「ニセコユナイテッド」の名の下に緩やかに運営で連携しつつ、それぞれ異なるデベロッパーに主導され開発競争をおこなっている。

アンヌプリ=(デベロッパー不在) ※ノーザンリゾートは明治海運所有
ニセコビレッジ=YTL(マレーシア)
グランヒラフ=東急
HANAZONO=PCPD(香港) ※最近、別な香港系も参戦

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一部では既にピークアウト、白馬の方がブーム、との声も聞かれるニセコだが、まだまだ開発は続いており、国内屈指のスノーリゾートのポジションは盤石そうだ。去年のパークハイアット、今年のリッツ・カールトン・リザーブと相次いだ高級ホテルの誘致もエリアの認知度を高める効果はあるが、それ以上に2030年に札幌まで延伸される予定の北海道新幹線で、ニセコの玄関口となる倶知安への停車が予定されており、アクセスが改善することはエリアにとって大きな意味を持つ。なぜなら、現在、新千歳空港からバスで3時間強かかるため、アクセスがいいとは言い難い。そのため、1週間以上の長期滞在が基本で往復の移動時間を薄めやすいインバウンドにとってはよいが、長くて2泊3日の日本人にとってはハードルが高いエリアとなっている。

地獄谷の温泉に入る猿のように、インバウンドが発見してブームとなった結果、日本人の観光客も増えるケースは枚挙に暇がないが、大きな文脈としてはニセコもその1つ。

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サポート→ホテルで使う→note→サポートというサイクルが回ると素敵ですね。