りお

香林居スタッフ。ホテリエ視点の記事を書きます。

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最近の記事

ホスピタリティマネージャーの備忘録

5月中旬を最後に大好きな大好きな香林居を卒業し、東京に戻って来ました。 少し休暇をいただいた間に気持ちを整理したくて書き残しておきます。 金沢にいた1年9ヶ月はものすごく濃密でした。一瞬だった!と言いかけたけど、濃すぎたからなのか全然一瞬ではなく、しっかりと1年9ヶ月分の体感があります。むしろもっと濃縮されてる。 ーーー私は香林居に何を残せたのか。 この問いがずっと頭にありました。なんとなくこれかなと思い当たる言葉は思いついていたけど、もたもたしてたら先に支配人の笠井さ

    • 能登がカラダに染み込んだ日|オーベルジュ『茶寮杣道』

      そこは住所非公開、能登の秘境でした。 予約した者だけがたどり着けるというだけでドキドキしたし、なんなら住所を教えていただいてナビに入れても出てこない。最終的には「左に大きなケヤキの木が見えたら坂道を上がってください」というなんともアナログな方法に、心底わくわくしました。 獣道を車でぎゅいんと上がった先に「茶寮杣道」は在りました。 はじめに杣道での滞在は、ここでしかできない体験の真髄のように感じました。初めて滞在中にSNSを更新しなかったし、ストーリーズにも載せなかった宿。

      • 初めてリピートしたいと思えた美容室

        私には行きつけのヘアサロンというものがありません。 東京にいた時も、京都に来てからも。なかにはもう絶対行かない!と思ったところもあったほど。もらうスタンプカードにはどれもスタンプが1個だけという具合に。みんなどうやって自分に合った見つけてるんだろう…ふしぎですし羨ましい。 でも今回は、そんな私がついに出会った、そして既に次の予約までしたヘアサロンのお話です。※ちょっとホテリエ寄りのレポです​ そもそもホテリエがなぜ美容室に注目したのか美容師はゲストと1対1でいる時間が長

        • ザ・ホテル青流 -宿泊記-

          廃校になった清水小学校をリノベーション。伝統が刻まれたザ・ホテル青流。完全にホテルマン目線での記録です。宿泊を検討中の方や、ホテル関係者の方々の参考になれば幸いです。めちゃくちゃ長いのでご了承ください!ハード面はもちろんですが、ソフト面寄りの記事になっております。ぜひお時間ある際にお読みください。 ホテルマンだと言いましたが軽く自己紹介をさせてください。都内の老舗ラグジュアリーホテルにて、客室、レストラン、フロント、クラブラウンジ等を経験し新卒から4年半勤務しました。現在は