【接客英単語】 簡単。付けるだけで品格UP! Sir と Ma'am
こんにちは!
こちらのブログに興味を持っていただき
ありがとうございます!
ホテルで働く女性のための
英語コミュニケーションサポーター
伊藤もも です。
学生時代から英語・外国語学習が大好きで、
老舗シティホテルに就職し
ベルパーソンやインバウンドセールスをしていました。
その経験を活かして現在は
ホテルで働く女性に向けて
「接客で使える生きた英語」を身に付けるためのヒントや
英語に関するお悩み解消のヒントをお届けしています。
「ホテルで使える簡単な英会話を教えてほしい」というお悩み
「ホテルで使える簡単な英会話、単語などを教えてほしい!」というお声は、知恵袋サイトなどでも複数見かけます。
「簡単」であることって、とても大事ですよね〜。
使うのは毎日の忙しい業務の中でだし、
難しくて覚えにくい単語は
いざという時に思い出せない=使えない。
英語を話されるゲストが来館して、いざ目の前にすると
英語で案内しなきゃ!という思いでいっぱいになって
ただでさえ焦ってしまうこともありますよね。
私も基本、人見知りなので
顔は営業スマイルでも、心の中は滝のような汗…!!
ということも何度もありました笑。
英会話や初対面に苦手意識がある方はなおさら
「とにかく簡単で使える英単語・フレーズが知りたい!」
と思ってる方も多いんじゃないでしょうか。
そんな方のお役に少しでも立てばと思い、今日は
文末に付け足すだけで品格が上がる!"Sir" と "Ma'am"
についてご紹介したいと思います^_^
"Sir" と "Ma'am": 文末に付け足すだけで品格が上がる魔法の単語
それぞれの読み方ですが、
"Sir" は、「サー」と読みます。
(ただ「さー」と伸ばすのではなく、
後半にRの発音である「舌を巻く音」を入れると伝わりやすいと思います。)
参考:
・Cambridge Dictionary(ケンブリッジ・ディクショナリー)
・Weblio辞典
"Ma'am" は、「マーム」と読みます。
(︎「マ」は、「マ」と「メ」の中間の音を出すイメージ。
最後の「ム」は、唇を閉じて「ム」と言うイメージです。)
参考:
・Cambridge Dictionary
・Weblio辞典
(※Cambridge辞典では、イギリス英語の発音は、日本語の「ま」にごく近い発音で「マ」と言う、となってますね。ほほう。)
今はネイティブの発音がワンクリックで簡単に聞けるオンライン辞書もたくさんあるので、ぜひ、まねっこして発音してみてくださいね。
英語は、日本語の発音では普段使わない舌や口の筋肉を使うので
まねっこすればするほど、その筋肉が鍛えられて
発音が上手にできるようになってきます!
"Sir" / "Ma'am"は、いつ/どうやって使う?
Sirのほうは、映画の中などで耳にしたことがある方も多いかもしれませんね。
外国の軍隊や戦争がテーマの映画で、兵士が上官に対して
"Yes, sir!(イエス、サー!)"と大きな声で言いながら敬礼したりするシーン、見たことがある方もいるかもしれません。
"sir" は、男性に対して敬意を表したい時に使います。
目上の男性や男性のお客様、先生などに対して使えます。
ホテルでは、もちろん、男性のお客様に対してですね。
"ma'am"は、女性のお客様に対して敬意を表すために使います。
Camaridge辞書での定義は
"sir"は「目上の男性に敬意を表す言葉」
"ma'am"は「女性に呼びかける丁寧な言葉」とあります。
Weblio英和和英辞典では
「(略)見知らぬ人に、召使いから主人に、生徒から先生に、店員から客に、目下から目上に(略)対する敬称」とあります。
また、訳し方については
「日本語ではこの語を訳さず文全体を丁重に訳せばよい場合が多い」ともあります。
日本語では"sir" や "ma'am"と全く同じ意味・使い方の単語は存在しないんですね。
日本語に訳したいときは、直訳しようとすると難しいパターンもあるから、文を丁寧な言い方にすればOKだよという意味ですね。
(例えば、"Certainly, sir."なら、「かしこまりました。」と訳すイメージです。)
私の思う"sir / ma'am"の使い方・定義のイメージは、こういう感じです 。
"Sir"と"ma'am"の 私のイメージとしては、
文末に付けるだけで敬意=「おもてなしの心」を表すことができる。
お客様のことをきちんと尊敬していますよ、お客様として丁重に対応したいと思っていますよ、と関節的に伝えられる便利な単語です。
全てのお客様をおもてなしするホテルマンという仕事としては、付けない手はない。というか、絶対付けたほうがいい。
日本語の「~ございます」や「~ませ」を表せる。
例えば、早朝に朝食会場へ向かうお客様がロビーを横切った際、日本人のお客様だと「おはようございます」とお声がけすると思います。
これが外国のお客様の場合は、なんてお声がけしますか?
"Good morning."と言うのかな、と思う方もいらっしゃるかと思います。
"Good morning."は午前中のあいさつなので間違いではないですが
少しフランクな「おはよう。」という感じにも受け取れるので、
お客様に対してであれば文末にsirを付けて
"Good morning, sir."にすると「おはようございます。」に値する言い方になります。
"Good morning."だと
「おはようございます」とも受け取れるし「おはよう」とも受け取れる。
"Good morning, sir."だったら
絶対に「おはようございます」と受け取ってもらえる。
だから、ホテルの接客では絶対に付けたほうがいいんですね。
すごく簡単に言うと、普段の英会話文の文末に"sir"か"ma'am"を付けるだけで、丁寧な言い方になる。
前の文が接客英語っぽくなくても、"sir"か"ma'am"を付ければ接客英語になってしまうんです!
例えば、
朝食後に外出される外国人観光客の方に対して
「いってらっしゃいませ」の代わりに
"Have a good day!" と言うよりも
"Have a good day, sir!"を使う。
(直訳は「よい日をお過ごしくださいませ」だけど、「ぜひ楽しんできてくださいね」みたいな意味を含むと思っています)。
例えば、
お客様のお部屋にアメニティをお届けに上がる時。
ドアをノックしてから(もしくはチャイムを鳴らしてから)ドア越しにお声がけする際に
「ベルサービスでございます」の代わりに
"Bell service." よりも
"Bell service, sir."を使う。
ルームサービスなら、
"Room service." よりも
"Room service, sir."を使う。
丁寧な言い回しをしたいと思って使い慣れない新しい英単語を無理して使わなくても、文末に付けるだけで「丁重におもてなししたいと思っています」という気持ちを伝えられるのは便利ですよね!
自分が使える英語の言い回し、普段使っている言い回しの最後にプラスする、という使い方でもいいと思います。
前後の英語が多少間違っていたり、たどたどしかったりしても、
「大切なお客様だと思っています」という気持ちを込められるので。
"sir"や"ma'am"と呼びかけられて嫌な気持ちになるお客様は、ほぼいないと思います。
お名前がわかっている場合は、"~, sir."よりも "~, Mr.〇〇" とお呼びするのが理想
お名前がわかっているなら、
文末には"sir"の代わりに"Mr.◯◯"を付けてお呼びかけするのが理想だと思います。
日本語でもそうですよね。
あなたが国内旅行でどこかのホテルに泊まったとして、
「お客様」と呼びかけられるより、きちんと名前で「◯◯様」と呼ばれたほうが気持ちいいですよね。
「あ、ちゃんと名前を覚えてくれているんだな。」と思えて嬉しいですし、
親近感が湧き、好感が持てます。
なので、なんでもかんでも "sir" を付ければいいというわけではなく、
お名前を呼ぶべき場面では男性には "Mr.〇〇"、女性には "Ms.〇〇" を使うといいと思います。
(※"Ms."は「ミズ」と読みます。発音の参考はこちら。)
(※似ているものに"Miss."(「ミス」と読む)と
"Mrs."(「ミセズ」と読む)がありますが、
"Miss."は独身女性に対しての敬称、
"Mrs."は既婚女性に対しての敬称と、
少々ややこしいので、お客様に対しては使わないのが無難かなと思います。
見た目で結婚しているかどうかの判別はつかないので、
よくわからずに使ってお客様に嫌な思いをさせてしまうのは避けたいですよね。)
楽しく使い方を学ぶには、映画もオススメ。
使い方のより具体的なイメージが持てる1つの方法として、
ホテルが題材の洋画や、ベルパーソンやフロントさんが出てくるシーンのある洋画を見てみるのもオススメです!
実際の会話の流れの中で単語が使われる場面を見られるので
「こういう時に使うのか~」と理解が深まりますし、
アクセントや言い方、言う速さなんかも参考になると思います。
息抜きにもなり、英語の勉強にもなる。
今日のまとめ
"Sir"と"ma'am"は、文末に付け足すだけで敬意を表せる。
"Sir" と "ma'am"が使えると、あなたの品格が上がり、ホテルの品格も上がる。お客様もうれしい。
男性のお客様には"sir"、女性のお客様には"ma'am"を使う。
お名前を呼ぶのが適当な時には、代わりに "Mr." や "Ms."を使う。
簡単なので、ぜひ今日から使ってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
どなたかのお役に立てればうれしいです。
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