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不動産 ZERO to ONE

ゼロからのスタート

2010年、アメリカとインドでの8年間の海外生活を終え、27歳の私は日本へと帰国した。遅めの新社会人としてのスタートだった。英語を武器に、当時の東京でも珍しかったインバウンド向け不動産仲介会社で、歩合制の売買営業としてキャリアを始めた。

しかし、ゼロからのスタートは容易ではなかった。さらに、2011年3月11日、東日本大震災が日本を襲う。入社から3ヶ月、社会人経験はわずか6ヶ月。前職インドでの給与は月5万円、貯金ゼロ、同年12月には結婚を控えていた。震災の影響で、ほとんどの外国人が日本から姿を消した。

「やれることはすべてやるしかない」

出社前、六本木ヒルズやミッドタウンの前に立ち、手当たり次第に外国人に名刺を配った。夜はジャージに着替え、売却募集のチラシを配る。空いた時間には自転車で街中を駆け巡った。座っている時間があると不安で仕方なかった。

震災後の東京は、電力節約で街が暗く、絶望感が漂っていた。しかし、絶望に浸る余裕などなかった。そんなある日、一通のメールが届く。

「Looking for a land in XXXX.(XXXXで土地を探している)」

奇跡的だった。名刺を受け取った誰かが繋いでくれたのだ。震災からまだ1ヶ月も経っておらず、放射能の不安が渦巻く中でのことだった。

今思えば、さすがは逆張りの発想だ。

全力だった。街中を走り回り、古い家のチャイムを鳴らし、空き地や駐車場の情報を集め、電話をかけ続けた。数ヶ月後、ついに最高の立地で土地を見つけ出す。

先輩の助けもあり、その土地の売却が成立。建築は隈研吾が手がけ、PayPalマフィアの東京拠点が完成した。それから15年、その邸宅を見るたびに、世界で活躍する優秀な人々が日本に訪れていることを想像する。私だけの秘密のパワースポットとなった。

新たな挑戦と飛躍

2012年、アベノミクスを契機に不動産市場は回復。私は日本や香港、シンガポールでインバウンド向けの不動産投資セミナーを毎月開催。数十億、数百億円を取引するトップセールスへと成長した。

2016年、さらなる挑戦としてシンガポールで不動産会社を起業。独立起業を考え、多くの実業家や投資家との出会いに刺激を受けた。完全独立ではなく、海外支社を設立する形での起業だった。

2017年、日本不動産投資ファンドを組成。超高級レジデンスやホテル開発に取り組む。彼の視線は常に未来を見据えていた。

2020年、アマンニセコの高級別荘の販売責任者として、新たな舞台に立つ。アマンホテルから独占販売権を取得し、コロナの緊急事態宣言が発令にも関わらず、一棟20億円の別荘を3棟売却することに成功した。

不動産に隠れた真実と未来のために

2022年、不動産の「Hidden Truth(隠れた真実)」を発見する。ピーター・ティールの有名な言葉——「隠れた真実が世界を変えるアイデアの種」——を胸に、新たなビジネスモデルを構築。

『HOTELA - Affordable Luxury』

ブランド、スケール、テクノロジーを組み合わせることで、不動産業界で垂直的な成長を遂げ、社会的に意義のあるビジネスを生み出せると信じている。何より、過去に成功体験を共有し、能力と人格に絶対の信頼を置ける経験豊富な連続起業家がビジネスパートナーであることが自信の源だ。

不動産は、仮装した宝箱。
そして、人生を豊かにするために必要不可欠である。


この信念を胸に日本から世界に向けた不動産の変革を始める。
これは、ただのビジネスではない。

不動産を通じて、時間と価値をつなぎ、
人々の人生をより豊かにするための挑戦だ。

HOTELAという新たなビジョンを掲げ、私たちは未来を描いています。