【助産師監修】赤ちゃんと会うときに気を付けること
お友達やご家族に赤ちゃんが産まれたら、お祝いをしたいとともに、赤ちゃんに会いたいと思う方が多いと思います。
大事な方の赤ちゃんに面会するときだからこそ、感染面やタイミングには気をつけたいですよね。
そんな赤ちゃんとの面会時に気を付けるべきことを、助産師の視点でお伝えします。
🍒1ヶ月健診が終わってから面会する
赤ちゃんとの面会の時期として、1つの目安になるのが”1か月健診”です。
生後28日未満の時期を”新生児期”と呼びますが、新生児期の赤ちゃんは体温調節機能や免疫、抵抗力が未熟な状態です。
そのため、産婦人科医師からも「1か月健診で赤ちゃんの健康が確認出来たら、赤ちゃんとのお出かけを始めましょう。」と言われることが一般的です。特に生後2か月以降からは、赤ちゃんの予防接種も始まりますので、徐々にウイルスや感染症に対する免疫も獲得していきます。
以上の事から、1か月健診以降に面会をするのが安心です。
赤ちゃん1人ひとりの体調や、お母さんの体調の回復具合によっても面会できる時期は変わってきますので、お母さんに直接確認してみると良いでしょう。
🍒1回の面会時間は長くても2時間以内に
生後間もない赤ちゃんは、3~4時間おきに授乳をすることが多いです。
特に母乳育児をしている人は、面会中に安心して授乳をするのが難しい人も多いので、面会時間はできるだけ授乳時間と被らないように配慮しましょう。
また、授乳の合間におむつ交換や寝かしつけの時間も必要になるので、育児期間中は1日のスケジュールが忙しいお母さんが多いです。長時間の面会はお母さんにとって負担になる場合があります。
ただし、久しぶりの再会などで、お母さん側が「もっと長く話したいな」と思う場合もあるので、その日の体調や、授乳のタイミングなどを鑑みて、何時ごろまで面会できそうか?を最初に相談しておくとよいでしょう。
🍒強い匂いの香水やフレグランスをつけない
生後間もない赤ちゃんは、お母さんの匂いをかぎ分けることができると言われています。
お母さんの匂いを嗅ぐことで、赤ちゃんは安心感を得られ、お母さんとの心の絆を作ることができると言われています。
赤ちゃんにとってできるだけストレスがなく、安心してお母さん以外の人と面会ができるように、香水やフレグランスなどの強い匂いを発するものは付けない方が良いでしょう。
🍒赤ちゃんに触れる前に感染対策をする
赤ちゃんに触れる前には、必ず手洗い・うがい・手指消毒をしましょう。
赤ちゃんの免疫や抵抗力は未熟であるため、新型コロナウイルスをはじめ、様々な感染症から守るためにも感染対策が必要です。
また、かわいい赤ちゃんに触れたくなる気持ちもありますが、赤ちゃんが寝ているタイミングなど、お母さんやご家族が「今は触れてほしくないな…」と思うケースもあります。
赤ちゃんに触れる前にお母さんやご家族に、触れても良いかを確認するようにしましょう。
🍒食べ物の手土産は保存が効くものをセレクト
お祝いの気持ちを込めて、面会時に手土産をもっていく方も多いでしょう。
ただし、育児中は余裕がないこともあるので、その場でお持たせを一緒に食べられるように準備することができない可能性もあります。
その場で一緒に食べられなくても、落ち着いたタイミングでゆっくり食べてもらうために、食べ物の手土産は保存が効くものをセレクトできるとベストでしょう。
🍒出先で会うときは、授乳室やトイレもチェック
お母さんの中には育児で忙しい中、思うようにお家のお掃除ができないと、「出先で会う方が気持ちが楽」という方もいます。
出先で一緒に食事をする場合には、子連れOKか?、子ども用チェアやソファなどはあるか?、子ども向けメニューがあるか?、子どものアレルギーに対応できるか?、などを確認しながらお母さんと一緒にお店を決めていく必要があります。
また可能であれば、近くに授乳室やおむつ交換ができるトイレがあるか?なども確認しておけると親切でしょう。
今回は、赤ちゃんと会うときに気を付けることをまとめてみましたが、いかがでしたか?
1番確実なのはご本人に聞くことです。お互いが楽しく面会をするために、時間帯や場所など、よく相談できるといいですね。