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まちの看護師「ゆっきー」ってこんな人。#メンバ紹介 #一問一答
ほっちのロッヂでは、さまざまな働き方をする多芸多才なメンバ(=ほっちのロッヂではスタッフのことを「メンバ」と呼んでいます)が活動(=仕事でもあるけれど、自己表現でもあること)に取り組んでいます。この記事は、改めてメンバの素顔や想いに迫るインタビューです。
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—— 自己紹介をお願いします。
菊池郁希(きくち・ゆき)です。主に訪問看護の活動をしていますが、ときどき訪問診療に同行したり、子どもたちの活動に加わったりしています。訪問看護ステーションの管理者として、全体のスケジュールを調整したり、働き手のフィードバックをすることも増えてきました。
—— ほっちのロッヂに来たきっかけは。
ほっちのロッヂには2020年4月から加わりました。直接のきっかけは、以前働いていた場所の同僚から、地元の長野県上田市が近い軽井沢にほっちのロッヂができると聞いたことです。地域で活動するなら家族や友人が近いところがいいなと思っていたので、(求人の情報を)パッと見て、気付いたらひょいっ!と来ていました。
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—— ほっちのロッヂに来るまでの活動やキャリアについて教えてください。
長野県内の看護大学に行った後、まずは看護師としてちゃんと働けるようになろうと思い、東京の病院に5年間勤めました。その後、JICA海外協力隊(当時の青年海外協力隊)に応募して、南アメリカのパラグアイに2年間行きました。帰国後は北海道で、地域活動と国際協力が両立できそうな病院で1年、訪問看護ステーションで1年仕事をしました。
—— そもそも、なぜ看護師になろうと思ったのでしょうか?
国際協力に興味を持った中学時代、きっかけになったのが栄養失調の子どもの写真で、健康について考えてみたいと思うようになりました。でも私自身は、当時から病院にかかる機会がめったになく、医療職に就いている人が家族にいるわけでもなく、医療は遠い存在で。暮らしと医療の合間にいるような看護師という立ち位置がいい気がして、看護師を選びました。
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—— JICA在任中のパラグアイで特に印象的だった学びは?
在任中は、現地の小さな診療所で村の人の健康相談や肥満予防の家庭菜園づくりなど色々なことをしていましたが、一番思ったことは「地域で看護師の資格を持ちながら暮らすのって楽しいな~!」ということでした。その体験が、その後地域看護や訪問看護に興味を持つきっかけになっています。
——「地域で看護師の資格を持つ楽しさ」具体的にはどんなこと?
当時ボランティアをしていた診療所には、正看護師と助産師の資格を持っている人がいて、簡単な診断もできる人として村の人から頼られている一方、誰かの娘であり、誰かの妻であり、誰かの母であり、はたまた誰かの隣人でありという存在なんですよね。しかもその人は、自分の服を売る仕事もしていて、看護師という属性はその人を構成するものの一つでしかないんだなと気づきました。
—— 看護師兼服屋さん!
診療時間じゃない時にも、村の人が服を見に来るの(笑)。
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—— ほっちのロッヂの活動で楽しい瞬間はどんな時ですか?
実際私がやっていることは訪問看護の活動がほとんどですが、お家に行って出会った人との関係性の中で、看護師としてだけではなく私を私として認識してもらっていることを感じる時ですね。一緒に働くメンバと楽しいものに共感したり、何かに向かっていこうというエネルギーがグッと集まって進んでいる時も好きです。
—— 今後広げていきたい活動
今後も、引き続き訪問看護や訪問診療についてもっと知ってもらうことで、選択肢が増えたり、暮らしがより安心になったりという可能性を広めたいというのが一つ。もう一つは、「まち全体の健康を考える活動」で、医療を必要とする前の人と出会って、その人の考える健康な状態を一緒に実現していくような活動をしていきたいです。それから子どもたちや学生たちに、こういった活動の楽しさを知ってもらって、仲間が増えるといいなと思っています。個人的には、もうちょっと世界とつながるようなことも探して行けたらと思っています。
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—— まだまだやることはいっぱいありますね。ありがとうございました!
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最後までお読みくださり、ありがとうございます。
あの人に届くと、もしかするといいかもしれない、そんなことが頭に浮かんだならば、ぜひ教えて差し上げてください。
ほっちのロッヂにご興味のある方は、よければ、ご友人に直接話をしてくださったり、このnote記事に「スキ」、ツイッターなどSNSでシェアしてくださると、嬉しいです。
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ほっちのロッヂ
info@hotch-l.com
話し手:菊池郁希(ゆっきー)
聞き手・まとめ:唐川恵美子(エミリー)
写真:原田風香(ふうこ)
文責:藤岡聡子(さとこ)