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不思議な老人からの教え その⑤ 闇バイト〜連続緊縛強盗について

ここのところ、複数人の犯罪者が、郊外の一軒家のガラス窓を割って強引に侵入し、住人を殴る蹴る、と暴行をし、有り金を掴んで逃げる。簡単に人を殺す。という、短絡的悪質な強盗が頻発しています。

鬼平犯科帳の平蔵から言わせれば、「盗人の掟を守らねえ、ふてえ野郎ども」ということになります。

盗人の掟とは、

「殺さず、犯さず、貧しい者からは取らず」

最高の盗人は、家の者が寝ている間に、全く気がつかないうちに、千両箱を盗み取って行く。という事らしい。
それも、金を盗られても困らないくらいの豪商などの大金持ちから盗む。
という哲学が有ったらしい。

その頃、火付盗賊改に捕縛された盗人たちは、磔獄門首となったわけだが
今の社会では、そうそう簡単に死刑判決は出さない傾向にあります。また裁判における判決も非常に甘い。
それが返って犯罪者の心理状態から緊張感がなくなり、気を楽にしてしまい、簡単に強盗をする人が後を絶たなくしている。
刑期の甘さが、なかなか犯罪抑制に至らない原因なのではないでしょうか?

犯罪組織の収益確保の仕方が、以前とは変わって来ているのでしょう。以前は、オレオレ詐欺で犯罪者たちは莫大な資金を調達していました。
自宅にいる老人に電話をかけて、「俺だけど、事故をしてしまって、大至急金が必要なので、1,000万円をすぐに送金して」と言えば、老人は、言われるがまま、大金をATMで送金したり、受け取りに行った犯罪者に家に置いてあったタンス預金を全て渡してしまうから、とっても簡単に金が手に入りました。

ご存知の方も多いと思いますが、アメリカでは、何十年も前からATMでは、大金をおろしたり、送金したりすることができません。銀行によって多少違いますが、1日の利用限度額が、US$200 (現在の為替で約30,000円前後)まで。というところも多くあります。もちろん、犯罪防止です。やっと日本も数十年遅れではありますが、わかってきたのでしょう。
昔はATMで幾らでも送金できましたし、幾らでもおろせた時代もありましたが、最近は、本当に最近ですが大金をおろせないように、また、送金できないように、システムを変えました。

じゃあ、アメリカでは、3万円以上の買い物ができないじゃないですか。。
とっても不便ですね。と考える方もいるかもしれませんが
アメリカはすべての人(犯罪者や破産者を除く)が小切手とクレジットカードを所有していて、小切手とクレジットカードを利用して生活をしています。
なので、逆に100ドル札(約15,000円)を出して買い物をしたりすると
レジの人が、偽札じゃないか??と疑い、札をまじまじと見て確認するほど現金は余り使われていないのです。

犯罪者の考えは単純です。

「老人にATMから振り込ませることができなくなったんだったら、家にあるタンス預金を奪い取るだけだ!」
と考えます。
日本人は、現金を家の中にしまっているからです。
人の命なんて、なんとも思っていない連中がそれに目をつけて狙い始めました。


ここの所、防犯グッズの売り上げが、通常の数倍になったというNEWSを見ました。ガラスを割って侵入される時間を長引かせる、ガラスに貼るシート、防犯カメラ、アラーム、踏むと音が出る庭の砂利石など。

しかし冷静に見ていると、日本人は、何かを購入して揃えることが、防犯と勘違いしているような気がします。
防犯グッズを買えば、一安心。もう大丈夫!みたいな感じ。


30年前


不思議な老人 山根さんの家に間借りした僕は、たまに時間を見つけては、今住んでいる大きな家のあちこちの部屋を見てまわりました。
山根さんが家にいる時は、他の部屋に入ってコソコソするのは、変に疑われると嫌なので、山根さんが日本に行っている数週間、大きな屋敷に一人でいる時に、家の中を探検していたのです。

防犯について、この家に住まわせて頂いた期間に、自分で感じたことや発見が多くありました。

防犯に関して、山根さんがしていたこと。

まずは、当然ながら戸締りです。一軒家は世界共通でガラス窓を割って賊が侵入します。
この家では、必ず窓には二重ロックがかかるキーをつけていました。山根さんは、何度もたくさんある部屋の窓を毎日点検して回っていました。

そして、こんなに慎重な人が??と、不思議だったのは、山根さんの寝室
マスターベッドルームに配置されているデスクの上に、無造作に小銭が置かれていて、その他1ドル札数枚と5ドル札を入れたガラス瓶が、デスクの右端に置かれていたんです。

慎重すぎるほど慎重な人なのに、なんで?裸でキャッシュを無造作に置くかな?
と思い、いろいろ考えていたんです。

その答えはおそらく、こうです。

万が一、泥棒が入ったとした場合
泥棒は金目の物を探して、戸棚や引き出しを漁り、家中引っ掻き回すことでしょう。もしかしたら家具を壊したり、メチャクチャにするかもしれません。
当然ながら、山根さんは家の中に現金を全く隠していませんでした。
しかし、先ほど書いたように、数ドルをデスクの上に置くことで
「見せ金」としていたのでしょう。

泥棒は金を見ると無条件で反応しますので、何ドルかあれば、それを掴み取ってから
ある程度他の場所を物色し、時間の経過を心配し、諦めて帰ると思われます。

見せ金が全く無くて、綺麗すぎる部屋だと、泥棒心理としては

「どこかに必ず現金を隠しているだろう。探せ!」
「泥棒に入って、1ドルも盗めなかったら侵入した意味がない!」


諦めずに部屋を荒らすでしょう。
泥棒に早く帰らせるために、見せ金を置いていたのです。

あとは、前面道路から家が丸見えでした。要するに、塀や植樹がないのです。裏庭には、庭園公園のように綺麗に植樹がされていましたが、前面道路側には全くありません。
後から知ったのですが、泥棒は人の目を気にするので、家に塀や木が植えられていて、「侵入や逃走を見られにくい」家を狙うそうです。

山根さんは、若い頃
居合を稽古していたそうです。居合で使っていたという木刀を見せてくれたことがあります。古い赤樫の日本製の木刀です。
半世紀以上使っているようで、黒光りしていました。
山根さんは、これをベッドの横に常においていました。

山根さんは常に、家に泥棒が入ったら、どうするか?どこを物色するか?
どうやって対峙するか?などを想定して生活をしていました。
その 「意識の現れ」 が、自然と家に浸透し、防犯になるというのです。
すこし抽象的ですが、防犯グッズを買って終わり。では無く、グッズも大切ですが、常日頃から、「泥棒、強盗が入ってきたらこうする。」という考えでいることが大切だと言っていました。

日本人の多くは、というか
殆どの人がそうだと思いますが

「まさか。自分の家には強盗は来ないだろう。」

と考えているはずです。
その意識が危ないのです。

性善説と性悪説というヤツです。

日本は、アジア諸国から
戦争犯罪で苦しめられた!補償しろ!と言われて、これで黙ってくれるだろう。もう分かり合えるだろう。と何度も何度も政府は、かの国々に今まで数百億円を渡してきました。

日本からすると、

「第二次世界大戦の戦後補償はこれで終わりにしたい。これが最後と約束してくれたから、この数百億円を渡せば、もう仲良くしてくれるだろう。」

と考えて、いつも相手国の言いなりになって、かの国々に金を渡します。

しかし、もらう側は、「お金をもらって、全て忘れましょう。」なんて事は考えていません。
約束しようと、そんな事は関係ないんです。戦争で日本に迷惑をかけられたなんて関係ないんです。
いや、逆に、「迷惑をかけられた」なんて、考えてもいないんです。

金を出せと言えば、言いなりになって幾らでも金を出す日本政府が、彼らにとっては 「バカな金づる」と思われているだけ。


アメリカのガソリンスタンドは、はじめにスタンドの窓口に行って、自分が給油したい金額を支払います。またはポンプにセットされているターミナルでクレジットカードを挿入します。
そしてガソリンを給油します。要するに先払い。

また、お酒を飲みに、カウンターBARに入って、Beerやウイスキーを頼む時も、先払い。お酒と交換です。

それはなぜか?

日本以外の国では、道徳教育が無いため、先にガソリンやBeerを渡せば、客は
金を払わないで盗んで逃げる、という考えが前提に有るからなんです。

「まさか?!!そんな事はないでしょう。」

と思った方。


今後益々、日本は治安悪化していきます。
移民や不法入国者が増えて、日本の法律なんか関係なく暴れ回る。
また金に困った若者が、闇バイトで簡単に強盗、人殺しをする。


自分や家族を真剣に守っていく意識が本当に必要な社会になっていきます。

清い心を持つ日本人の元来の考え方が、通用しない社会に変わろうとしています。



































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